10/15/2008(Wed)
House IPA発売開始 + ちょっと残念なお知らせ

幻のHouse IPA 2008のボトルです。涙。
Harvest Brewが重なっちゃってすみませんなんていっていたくせに、House IPAも発売開始しちゃいました !!!
5月の半ばに仕込んだビールですので、すでに熟成期間は5ヶ月。このブログでもなんどかふれましたが、今年のは去年までと比較してだいぶ淡色です。
といっても、ベースは去年と同じくマリスオッター100%、ではなぜ色が違うのか?
それは煮沸の時間。去年までは、よりモルトの複雑さをと思って、通常の倍くらいの時間煮沸をしていました。したがって、当分がカラメル化して色が深かったというわけです。
ではなぜ今年はそうしなかったか。
そう、答えはホップです。House IPAは、ダブルIPAまたはインペリアルIPAというスタイルのビールです。日本では、ハイアルコールのビールっていうと、バーレーワインに代表されるように、やや濃色で甘みの強いものが多い気がします。でも、ぼくらは、あくまでもホップが主役で、甘みは感じても爽快感をあわせ持つようなビールをつくりたかったのです。そのために、あえてモルトの甘みは少し抑えたというわけです。
アルコール度数は8%。実は、これも同じ理由から去年よりも0.2%ほど低くしています。
前にも書いた通り、仕込み直後は「やばい」と思う程に苦かったのですが、熟成により随分まるさも加わり、だいぶいいバランスになってきました。とはいっても、ホップは相当強烈です。
去年までのHouse IPAの方が好きだとか、もっと甘いほうがいいという方もいらっしゃるかと思いますが、僕自身としては納得の出来です。アルコール度数のわりには爽快で、食事と一緒にも楽しめるビールにもなっているのではと思います。
ところで、先週、このビールを全部詰めたのですが、ひとつ誤算が。
当初は、樽と一緒にボトルの分をある程度予定していました。ところが、瓶詰めを開始してみると、今まで経験がないほどにうまくいきません。吹きこぼれちゃってうまく詰められないのです。
といっても、数値的にも感覚的にもガス圧が特に強いわけではありません。ところがこの結果。思い当たるのはやはりホップ。根拠はないですし、本当にそれが原因かわからないのですが、振り返って考えると、ホップの効いたビールほど瓶詰めに苦労してきたような気も。今回は、その中でも史上最高のホップの量。とにかくロスが多くなり過ぎて途中で瓶詰めを中止。結局、残りは樽に詰めざるを得ませんでした。
というわけで、今回のボトル分は、ほとんどありません。日頃お世話になっているお店にも、ごく少量だけおわけできるだけ。自分のところで売る分がほとんど残らないので、House IPAのボトルは、今回は弊社直接は販売できません。ぼくもとても残念です。
その分、樽には詰まっていますので、いろいろなところでお飲みいただけるとは思います。ボトルをお待ちでしたみなさま、何卒ご容赦を!ボトルはどちらかのお店で見かけたら、お見逃しなく。
House IPAは、今年はいまのところまだ一仕込みだけです。これから、仕込みも立て込むので、いつになるかわかりませんが、どこかでまた仕込もうと思っています。次回は、ボトルをもっと増やせるようにしたいと思いますので、どうかお許し下さい。
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comments
残念。。。。
その分、樽生を飲む機会は多いと思いますのでお許しを...
寝かすのにいいし。
セラーしたいな~大瓶も。
瓶詰めって、ビールつくる以上に面倒だったりするのです。
がんばりますので、乞うご期待!(気長に。)
残念ですが仕方ありませんね…
同じく大瓶賛成です。
大瓶も真剣に検討します(ちゃんと瓶詰めできるようにするのが先ですが)。
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