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07/12/2010(Mon)
コラボレーション Part 2、今度は日本で。

今回の Luc の訪問ですが、大麦の収穫に参加したいということもあったのですが、同時に一緒にビールを仕込むというのが大きな目的でした。
Luc の Dieu du ciel! とは、去年モントリオールに行ったときに、彼らの工場で一緒に醸造をしたわけですが、今回はその逆というわけです。
昨年のホップ収穫のときは、酵母や、タンクのタイミングも合わずに断念したので、待望のコラボレーション日本版です。

レシピはお互い何度も話したり、サンプルのビールを飲んだりして詰めたのですが、使う原料や、設備、それに仕込み方法の細部は違います。
写真は、ホップの香りを確認しているところ。
我が自家栽培のカスケードです。
Dieu du ciel! では、基本的にはホールホップをつかっていなかったり、好みの問題でカスケードをめったにつかわなかったりするのですが、検討の結果、これでいくことに。

レシピを、お互い確認します。
つかっているプログラムも違うので、出てくる数字に多少の違いもあるのですが、もちろん納得できる範囲内の誤差。

Nogne O との Not So Mild Ale の時や、前回のモントリオールの時もそうですが、お互いのやり方・考え方は、当然すべて同じというわけにはいかないのですが、しっかり話し合って、それぞれのやり方を取り入れてこそ一緒にやる意味があると思います。
今回も、ホップの使い方や糖化の温度なんかは志賀高原流、発酵温度の管理やモルトの配合の細部は Dieu du ciel! 流という感じ。
やっぱり、テイスティングを通じて、お互いの好みやイメージを確認するのも大事です。
二度目でも、やはりいろいろ新しい発見があって、今回はもちろんこれからの醸造に役立ちそうなヒントももらいました。

というわけで、途中、予想外の展開もあって、急遽レシピを微調整したりしながらも無事仕込み終了。
発酵がすすまないとはっきりとはわかりませんが、いい感じに出来たんじゃないかと思います。
どんなビールを仕込んだかは、とりあえず内緒。
それにしても今回の訪問の間、Luc には麦の収穫から瓶詰めまで手伝ってもらっちゃたうえに、こうして一緒にビールをつくれて、ぼくらにとっては、まさに一石二鳥(!)って感じです。
出来上がりが今から楽しみです。
04/08/2010(Thu)
黒いセゾン

で、saison noir (セゾン・ノワール)ですが、文字通り「黒いセゾン」です。
不勉強なので断言はできませんが、たぶんそんなのは本場ベルギーにもないのではと思います。
まあ、山伏はあくまでも「ベルギーのビールにインスパイアされつつも、日本独自の味を目指す」わけですから、ベルギーの方々に、「なんじゃそりゃ」といわれても構わないのです。
ぼくらは、山伏を通じて、いわゆる日本でのビールのイメージを少し変えたい、広げたい、と思っています。
たとえばいままではあまりビールに関心のないワイン好きの人なんかにも、楽しんでもらえたらうれしいと思うのです。
そう言う意味で、saison one を、白ワイン的だとした場合に、「赤」的なのも欲しいなあと思ってつくったのがこの saison noir です。
先ほど、既存のスタイルにはないと書きましたが、モントリオールで Dieu du Ciel! と一緒につくった、「一石二鳥」が、原型になりました。
この写真ではちょっとわかりづらいですが、色はやや赤みがかった黒。
アルコール度数は8%です。
9%を越える一石二鳥ほどではありませんが、ビールとしてはもちろん高め。
とはいえ、自家栽培の美山錦と、セゾンイーストにより、飲み口はドライで、多くの方が想像する甘くて重厚な高アルコールのビールとは、一線を画しています。
8%の黒といっても、たかしくんとは全くの別物。
百歩譲って、たかしくんだとしても、フランス語でお洒落なジョークをかます伊達男ってところ。たぶん20mの崖から転落して生還することは出来ないと思います。
酵母とホップのフルーティーな味わいとほのかなローストがバランスした複雑な味わいが特徴です。
saison noir のホップは、saison one とはちがって100% 自家栽培ではありませんが、アロマホップの大半は、自家栽培のアメリカ品種です。
ボトルコンディションによるきめ細かい泡。今後の熟成による変化も楽しみです。
もちろん、これからもより良い味を求めて試行錯誤を重ねていくわけなのですが、試飲の段階で社内での評判も上々。
自分でいうなと怒られそうですが、最初から結構イメージに近い出来映えになったと思っています。
今回も 750ml のボトルのみの販売で、価格は、1,260円(税込み)。
いつもお世話になっているお店やお酒屋さんなどで随時発売の予定です。(上記価格は、送料がかからない地元価格ですので、地元以外は、送料分を勘案しての価格設定になります。)
今回も弊社HPの準備には、もう少し時間がかかりそうです。
それまでの間のご注文は、たいへんお手数ですが、下記メールアドレスにご連絡いただくか、その他の商品のご注文の際の備考欄等にてお願いいたします。送料、発送方法等は、その他の商品と同じですので、HPをご参照ください。
Mail:order@tamamura-honten.co.jp
どうぞお試しを!
いつものことですが、ご感想お待ちしてます。
12/30/2009(Wed)
2009私的十大ニュース(上)

恒例の玉村本店の私的十大ニュース
一月は、ノルウェー Nogne O のKjetil さんとのコラボレーションで、Not So Mild Aleが誕生。ぼくらにとって初めてのCollaboration Brewで、二月のリアルエールフェスティバルにも、初参加。おかげさまで大好評。いろんな面で、非常に勉強にもなりました。
「最良の食中酒」を追求する玉村本店ですが、春には、玉村無濾過生原酒三種を発売。スタンダードクラスの味の酒、まだまだこれから育てていかなければいけませんが、手応えありです。
六月には、モントリオールビアフェスティバルに招待されて参加。初めて、コンテストのジャッジをしたり、多くの出会いがあったりと、大収穫でした。帰りに訪れたサンフランシスコでも、尊敬するブルワーたちと会えて、すごく刺激を受けました。十月にはフランスのストラスブールのビアフェスにも出品。予想もしていなかった、インターナショナルな広がりに、ちょっとびっくりです。
モントリオールでは、カナダでも最も人気のあるブルワリーである Dieu Du Ciel! とのコラボレーションで、「一石二鳥」が誕生。すごく面白いビールに仕上がりましたし、実力のあるブルワーと一緒に醸造することで、いろんな新しいアイディアをもらい、ぼくらの技術の進歩にも収穫大でした。
春からは、「自然農法」なるものに興味を覚え、「雑草PJ」と称した遊びに挑戦。ホップづくり初年度は、たいした成果がでていませんが、その後の蕎麦は、量はともかくなんとか収穫ができ、蕎麦好きとしては大満足。現在は、「原料を知る」という意味で、大麦づくりにも挑戦中です。
つづきます。
10/27/2009(Tue)
可愛い子には旅をさせよ!

収穫にきてくれたブルワーのみなさん(+1)。
手にしているのは、前日に収穫をした信州早生。
こうして、各醸造所に嫁いでいったホップ達が、それぞれのビールになっています。
先日の CraftheadsさんやThe Beer Works Osaka さんのイベントでは、ハーヴェストムーンのIPAと箕面WIPAの志賀高原ホップ版も参加。
カナダでは、Lucが一石二鳥の第二弾を仕込んだはずです。
せっかく苦労して収穫した貴重なホップ。惜しい気もするのですが、別なかたちでいろんな方々に味わっていただくのも、いいなあと思っています。
箱入り娘とは、また違った魅力があるかもしれません。
ぼくらが仕込むのとはまた違う味になったホップたち。
再開も楽しみなのです。
10/09/2009(Fri)
FresHop 2009

ちょっと間があいちゃいましたが、Craftheadsさんでの「志賀高原とことん飲み比べ FresHop 2009」。
毎年、志賀高原ビールだけでイベントとして成り立つか不安なのですが、今年も大盛況。とても楽しく終わりました、今日は、そのまとめ。
開店前、ホップフィルター「ランドル」の最終準備中のマイケル。真剣です。
ランドルの中身は、僕が収穫して直送した生のセンテニアルとモカコーヒ。
どうなるか興味津々だったのですが、予想以上に生ホップが効いてびっくり。
草っぽさとほのかなコーヒーの甘さで、普段の Takhshi とはまた全然違う、うまさなのでした。

オープン前のスタッフ。
去年のイベントのではありますが、みんなこのTシャツ。
しっかり腹ごしらえ。大事なことです。

オープン時には階段の上までの行列。
結局80人もの方々に来ていただいたのですが、それでもそんなにぎゅうぎゅうでもなく、いい感じの空間でした。

三年連続できてくれた藤原ヒロユキさん。
恒例のトークでは、直前のアメリカでのGreat American Beer Festival でジャッジをしてきた話などしてくれました。
ありがとうございます!新しい本も楽しみです。

他にも、皆勤賞の方もたくさんいらしたのですが、同時に初参加の方も多くて、どちらもうれしいのです。

ホップ収穫、今年のMVPもご一家で。
これはうれしい。本当に。

クラフトビールなんて、ほとんど初体験のぼくの友人。
でも、初対面のみんなと意気投合。
これが、いいとこなんです。
この日の一番人気はやっぱり一石二鳥。途中で無くなっちゃいました。
みなさんのビールの感想をもっと聞きたかったのですが、毎度のことながらなかなかお話しきれず。
よろしければ、メールかコメントで教えて下さい。
![09N105033]](https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/s/l/o/slowbrewing/20091009153948e35.jpg)
恒例のプレゼントコーナーも。
ビールのイベントなのに、縁喜も大好評でこれまたうれしかったです。

全てが終わってスタッフで打ち上げ。
新しい顔ぶれも加わり、これからの Craftheads 本当に楽しみです。
みなさん、どうもありがとうございました。
(あっ、長野行き最終の新幹線のために、この直後ひと足さきに帰った元BUAISO君。山手線で居眠りをして、結局東京に泊まったのは格好悪いので内緒です。)
イベントの様子、こちらもごらんください。
10/11 (日)は、Nippon Craft Beer Festival(@すみだリバーホール)に参加します。ご都合がよろしければ、是非お会いしましょう!
10/05/2009(Mon)
こんなラインアップでした。

FresHop 2009終わりました。
本当にたくさんのみなさんに来ていただき、ありがとうございました。

これが、当日のビールたち。
左から、Harvest Ale、DPA Harvest Brew、Not So Mild Ale Harvest Brew、ペールエール Harvest Brew、Miyama Blonde Harvest Brew、IPA Harvest Brew、ポーター、House IPA Fresh Hop、一石二鳥、Wheat Wine of Shiga Kogen、Takashi Imperial Stout ランドル版、そしてハーヴェトムーン IPA 志賀高原ホップ版です。
本当は、箕面WIPAの志賀高原ホップ版もある予定だったのですが、樽が渋谷ではなく鷺沼に寄り道して、残念ながら間に合わず。無念。
このうちみなさん何種類くらい飲んでいただいたのか。
楽しんでいただけたとしたら、うれしいです。
10/02/2009(Fri)
前売り絶好調!

先日ご案内した、Craftheadsさんでの、イベント「FresHop 2009」ですが、おかげさまで前売りの状況が好調で、メールでの受付を終了とのことです。
当日券もあるのですが、人数制限があるので、早めに受付いただくかあらかじめお店の方に電話でお問い合わせいただいたほうがいいようです。(当初予定より人数は増やすようですが。)
ここ数日、イベント用のビールを準備していたのですが、われながらなかなかのラインアップです。
今年の Harvest Brew 全6種類がいち早く勢揃い。その他、生ホップをつかったHouse IPAや、生ホップ+コーヒー(!)のランドルを通す Takashi Imperial Stout、それに収穫を手伝ってくれた箕面さんの志賀高原ホップ入りWIPAまでをいれると、9種類が新ホップを使ったビール。
おまけに、写真のLucと一緒にカナダのDieu du ciel! で仕込んだ一石二鳥も。Lucが日本に持って来てくれた、ぼくらの分は、全部で30Lしかないのですが、今回そのうちの一樽を開けちゃいます。
つくっているぼくらでさえ、なかなかこれだけ飲みくらべることができないもので、飲み手としてもすごく楽しみです。
今回は、僕と元BUAISO君の二人で参加。
みなさんに、お会いできるのを楽しみにしています!
09/24/2009(Thu)
今年は渋谷で! - FreshHop 2009-

毎年、この季節、鷺沼で行ってきたあのイベント、今年は渋谷です!
FresHop2009 志賀高原トコトン飲みくらべ第3回
そう、「なんで鷺沼、なんで志賀高原」といってスタートしたこのイベント。Sal'sさんで過去二回行ってきました。
今年は、そのマイケルとYUKIさんが、つい最近、渋谷に新しいお店をOPEN。
Crafteheads という素敵なお店です。
二人がアメリカまでいって仕入れてきた貴重なビールやバーボンが揃うこのお店。10タップ以上ある生ビールのラインアップは強力なアメリカンビール達に加えて、常時4-5種類の志賀高原ビールがお飲みいただけます。(そのはずだけど、もしなかったら、店でクレームしてください!)
このお店、本当に、本当にマイケル達の手作り。信じられないくらい素敵に仕上がっているのですが、その過程はこちらのブログでご覧下さい。
というわけで、自然な流れで、三年目の今年のイベントはこの渋谷 Craftheads さんが会場です。
Harvest Brewを中心に、全10種類+志賀高原ホップをつかった箕面のビールなども勢揃い。Dieu du ciel! との幻のコラボビール一石二鳥も登場です。
毎年、このイベントで皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
詳細はこちら。
横浜ビアフェスでもチラシを配っていたのですが、好反応。 場所も渋谷だから、混んじゃったりして。
急いだ方がいいかも!?
な~んて、とにかくお待ちしてます!!!
08/13/2009(Thu)
Dieu du Ciell! x 志賀高原 = 一石二鳥

(この画像は Luc 作。ビールの強烈な個性の割には、ちょっとさわやかすぎか!?)
今回の来日にあわせて、Lucが、Dieu du Ciel! の樽を日本に持って来てくれました。
そのなかに、そう、僕がモントリオールに行った時に一緒につくった、例のビールも入っているのです!!!
その名も、「一石二鳥」。
日本語の名前をつけたいという Luc の意向を尊重して、決めました。
で、このビールですが、Takashi 君をベースに、セゾンイーストでつくりました。アルコールは9%。セゾン特有のちょっとスパイシーでフルーティな香りと、たっぷりつかったホップの香り、そしてやや控えめなローストを感じます。度数のわりにドライなので、結果的に、インペリアル・スタウトととはだいぶ違うものに仕上がりました。
既存のスタイルにはあてはまらないビールなのですが、インペリアル・ダーク・セゾンっていう感じです。日本から持参した、わが信州早生も使用。結構ホッピーです。
Luc にはずっと、「いい出来だ」と聞いていたものの、正直飲むまで心配でした。
個性の強い要素の組み合わせなので、本当にバランスがとれているのか。いたずらに、苦かったり、ドライだったりしないか。
一口飲んで、事前の懸念は、あっという間に吹っ飛びました。
というより、すごく気に入っています。複雑で個性的でありながらも、たくさん飲めるビールに仕上がっています。
Dieu du Ciel! でつくられたビールですが、飲んでみるとはっきり「志賀高原」でもあると思います。
あ、名前ですが、日本とカナダ、Dieu du Ciel! と玉村本店、セゾンとインペリアルスタウトといったものが、いっぺんに楽しめるという意味です。
この「一石二鳥」、日本に届いた量は非常にわずかです。
でも、Luc のおかげで、皆さんにも少し飲んでいただけることになりました。
最初のチャンスは、こんどの日曜、8/16の下北沢「うしとら」さんでのDieu du Ciel! のイベントです。
このイベント、一石二鳥はもちろん、彼らの代表作でもある「インペリアル・コーヒー・スタウト」や、IPA、ハイビスカスをつかったベルジャンホワイトや日本茶を使ったビールなど、すごく貴重で個性的なビールが樽で8種類勢揃いします。
ぼくも、顔を出すつもりです。
この機会をお見逃しなく!