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Dieu du Ciell! x 志賀高原 = 一石二鳥


一石二鳥 2
(この画像は Luc 作。ビールの強烈な個性の割には、ちょっとさわやかすぎか!?)


今回の来日にあわせて、Lucが、Dieu du Ciel! の樽を日本に持って来てくれました。

そのなかに、そう、僕がモントリオールに行った時に一緒につくった、例のビールも入っているのです!!!

その名も、「一石二鳥」。

日本語の名前をつけたいという Luc の意向を尊重して、決めました。

で、このビールですが、Takashi 君をベースに、セゾンイーストでつくりました。アルコールは9%。セゾン特有のちょっとスパイシーでフルーティな香りと、たっぷりつかったホップの香り、そしてやや控えめなローストを感じます。度数のわりにドライなので、結果的に、インペリアル・スタウトととはだいぶ違うものに仕上がりました。

既存のスタイルにはあてはまらないビールなのですが、インペリアル・ダーク・セゾンっていう感じです。日本から持参した、わが信州早生も使用。結構ホッピーです。

Luc にはずっと、「いい出来だ」と聞いていたものの、正直飲むまで心配でした。

個性の強い要素の組み合わせなので、本当にバランスがとれているのか。いたずらに、苦かったり、ドライだったりしないか。

一口飲んで、事前の懸念は、あっという間に吹っ飛びました。

というより、すごく気に入っています。複雑で個性的でありながらも、たくさん飲めるビールに仕上がっています。

Dieu du Ciel! でつくられたビールですが、飲んでみるとはっきり「志賀高原」でもあると思います。

あ、名前ですが、日本とカナダ、Dieu du Ciel! と玉村本店、セゾンとインペリアルスタウトといったものが、いっぺんに楽しめるという意味です。

この「一石二鳥」、日本に届いた量は非常にわずかです。

でも、Luc のおかげで、皆さんにも少し飲んでいただけることになりました。

最初のチャンスは、こんどの日曜、8/16の下北沢「うしとら」さんでのDieu du Ciel! のイベントです。

このイベント、一石二鳥はもちろん、彼らの代表作でもある「インペリアル・コーヒー・スタウト」や、IPA、ハイビスカスをつかったベルジャンホワイトや日本茶を使ったビールなど、すごく貴重で個性的なビールが樽で8種類勢揃いします。

ぼくも、顔を出すつもりです。

この機会をお見逃しなく!
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今年は、カナダから!


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去年のホップ摘みには、はるばるノルウェーから Kjetil さんが参加してくれましたが、今年も海外から助っ人が。

おとといの写真をみて気がついた方もいらっしゃるかもしれませんが、そう、Dieu du Ciel! の Luc がカナダから駆けつけてくれました。

前にも書きましたが、彼は大の日本好き。

今回も3週間、日本で夏休みを過ごします。

早速、カスケードの収穫で活躍してもらいました。

いろんな人と青空の下で、長い時間を一緒に過ごせるのも、収穫の季節の大きな楽しみです。
23:59 | ホップづくり | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

Dieu du ciel! x 志賀高原 = ???


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今回の備忘録モントリオール編、今日で本当に最終回です。

8時スタートで、夕方終了したこの日の仕込。

彼らが気に入ってくれているぼくらのビールをベースに、普段ぼくらが使わない酵母や材料をつかって、アイディアを膨らませたもの。

たぶんいままでにないカテゴリーの(つまりある意味では邪道な)ビールです。

お互いイメージした姿はあるのですが、はたしてその通りにできあがるのか。

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この日から3週間以上が経過しましたが、Luc からの経過報告によると、すごくいい感じのようです。

日本での発売予定はないのですが、それでも非常に楽しみです。(もしかしたら、ちょっとだけ飲める可能性も...!?)

ビールの名前は決まっていませんが、「ベルギーのたかしくん」って感じかな !?
23:59 | モントリオール・SF 2009 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

モントリオールでビールをつくる。


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延々続けたモントリオールの話も、これが最後のネタ。

つくってきました。

Dieu du ciel!と、ビールを。

今回の訪問が決まり、「一緒につくらないか」と声をかけてもらったのです。

ご存知の通り、今年の1月、我が工場で Nogne O の Kjetil さんと Not So Mild Aleを一緒につくったのですが、今回はその反対。

Dieu du ciel! のブルーパブで、一緒にビールを仕込んできました。

先日も書いた通り、カナダはもとよりアメリカでも高く評価されている Dieu du ciel! ですが、他ブルワリーとのコラボは今回がはじめて。Luc によると、某有名ブルワーにもコラボの打診を受けたりしているそうですが、ぼくらが先にパートナーとして選ばれたのです。

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彼らは、このブルーパブ以外に、数年前に新しい大きな工場をつくっていますので、いまはその二つの醸造所が稼働中。

こちらは、仕込みサイズでいうと、ぼくらの4割くらいなのですが、それでも年間の生産量はここだけでぼくら並みというのですから驚きです。

法律で、ブルーパブで醸造されたビールは、すべてそのパブで消費されないといけないとのこと。単純計算でも1日200L以上。パブでは、工場で生産する分も出してますので、すごい販売力です。

この日も、16時くらいには、もう結構なお客さんが入っていて、楽しそうに飲んでいます。スーツ姿は見当たらず、一体どういった関係のひとたちなのかわかりませんが、羨ましい限りです。

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設備は、狭いスペースに二階建て。地下は頭を下げないとぶつかっちゃうようなところもあるのですが、きわめてコンパクト、効率的、そして清潔です。

日本を出発する前から何度もやりとりして詰めてきビールのイメージとレシピの詳細を最終確認して、いよいよ醸造開始というわけです。

つづく。
23:59 | モントリオール・SF 2009 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

モントリオールのクラフトビールに驚く。


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(今日はちょっと長いけど、最後までお付き合いを!)


モントリオールはトロントに次ぐカナダ第二の都市。

モントリオールのあるケベック州はフランス語圏であることは、もちろん理解していたのですが、行ってみるまでは、そうはいっても同じ北米。結局アメリカみたいなんだろうなと思っていました。

ところがです。想像以上に「ヨーロッパ」なのでした。言葉はもちろん、人や街の感じが、アメリカとは全然ちがうのです。言葉で不自由したりもするのですが、僕には居心地がよかったです。

そんなモントリオール(とケベック州)のクラフトビールですが、やはりアメリカと時を同じくして、どんどん発展してきたようです。

でも、やっぱりそこはモントリオール。

クラフトビールのスタイルにもヨーロッパ、特にベルギーの影響を強く感じました。

写真は、たぶん最も成功して、2006年からはサッポロの傘下にはいったUnibroue

ベルギースタイルが有名で、大きなブースで、(たぶんイベント用にリクルートされたと思われる)若い女性たちがサーブしていました。この規模では仕方ないのでしょうが、ブルワーの姿などはなく、だいぶ商業的です。

今回、ジャッジ等々で忙しくて、そんなに沢山飲んでまわることは出来なかったのですが、限られた時間の中で、Luc が、おすすめのビール/ブルワリーのブースを案内してくれました。時間がなくても、短時間でいろいろ飲んだり、ブルワーにあえたりするのがこういうフェスティバルのいいところです。

結果としては、Unibroueみたいな歴史もある大手以上に、若くて小規模なブルワリーのビールが、勢いもあり、かつ本当においしくて、すごく驚くことになりました。

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写真の彼は、Japan Night でうちのビールを気に入ってくれて、是非ブースに顔を出せといってくれた、Le Trou du Diablo というブルーパブの Dany。つぎつぎに、おすすめのビールを注いでくれます。

2005年の12月にオープンしたばかりという彼らのビールですが、今回のコンテストで2個のゴールドメダルを取っただけでなく、一般ビジターの人気投票でも、第一位(ゴールド)を獲得。(ちなみに、第二位と第三位は Dieu du ciel!。)

やはりベルギーの影響を感じるビールは、スコッチエールにチェリー(?)を使ったり、木樽で熟成したりと、独自の挑戦をしながらも非常にバランスよく、美味しかったです。

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こちらが、ブルーマスターの Andre(左)とシェフの Frank。今回は時間がなくて彼らのお店には行けなかったのですが、ビールだけでなく、Frank の料理も相当美味しいらしいです。

この日の夜、彼ら二人と、Dieu du ciel! のオーナーの一人 Stephane と Luc、さらにイタリアから訪ねてきていた Birrificio del Ducato というところのブルワー二人と一緒に、モントリオールで一番と Luc がすすめる日本食屋に行きました。国を越えたブルワー同士での時間は、楽しかったですし、刺激にもなりました。食に対する感性が、ヨーロッパ的なのか、なんか話をしていてしっくりくるのも発見でした。

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こちらは、BENELUX という2006年スタートのブルワリー。

向って左が、ブルワーの Benoit 。僕のセミナーで、日本酒について熱心に質問をしていたのが彼です。

アメリカンスタイルのビールもあったのですが、セゾンが三種類もあったのが印象的でした。大好きなスタイルで、(美山ブロンドはありますが)自分ではまだ取り組んでいないものなので、すごく興味があって、イーストや醗酵法なんかについて、ついつい逆に質問攻めに。

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で、ここが、今回の僕のまちがいなく一押し!

Hopfenstark というブルワリー。

ウェブがフランス語だったりで、定かではないのですが、ここもまだオープンして1年くらいと言っていたはずです。

でもとにかくうまいんです。

ここも、ベルギー系が特に強く印象に残っているのですが、セゾン(今回ゴールドメダル受賞)、そしてフランボワーズをつかったサワーエール、さらにそれを樽熟成したものなど。どれも、恐ろしくおいしかった。

向って左のブルーマスター Frederick Cormier には、 Dieu du ciel! でのイベントで会っていたのですが、熟練のホームブルワーとして、ワイルドイーストも含めて、酵母には相当の知識をもっているようでした。

帰り際、特別に、樽熟成のバルティック・ポーターのボトルをプレゼントしてもらったのですが、飲むのを本当に楽しみにしています。


この他、写真はないのですが Broadway Pub というところもよかったです。


旅行で気分が高揚していたとか、自分のスタイルとは違うベルギー系が多かったといった要素が、好印象を増幅したのかもしれません。でも、やっぱり今日書いた若くて小さいブルワリーのビールはどれも完成度が非常に高く、同時にとても挑戦的で新しい印象で、本当に感動しました。

ヨーロッパの文化的な影響に、New World の進取の精神が加わって、新しいものが次々に生み出されている気がしました。バランスよく、それでいてとてもオリジナルなのです。

それから、今回会った彼らの、プロのブルワーとしての経験は、ぼくらよりも短かったりするのですが、もともと ホームブルワーとして永年醸造をしてきた人がほとんどでした。やっぱり、日本も自家醸造を解禁にすべきだなあと、強く思いました。

予想を大幅に越える刺激をうけて、今後の僕のビールづくりにもかなりの影響があったと思うのです。
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Japan Night @ Dieu du ciel!


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モントリオール・ビール・フェスティバルの期間中、毎晩市内のいろんなビアパブでイベントが行われたのですが、そのトップを飾ったのが6/3(水)の夜の、Dieu du ciel! でのJapan Night。

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9種類の日本のビールが樽生で提供されました。

列記すると、

博石館ビール: スーパーヴィンテージ2001、自然麦酒
ハーヴェストムーン: バーレイワイン
箕面ビール: ダブル IPA
ベアードビール: パシフィック・センチュリー・エール、ダークスカイ・インペリアル・スタウト
富士櫻高原麦酒: ラオホ
志賀高原ビール: タカシ・インペリアル・スタウト、ウィート・ワイン・オブ・志賀高原

なんか、(度数的にも)相当強力なラインアップです。

ビールの評判は、とてもよかったです。博石館のワイルドイーストについてなんか、みんな興味津々でした。

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この黒板の文字を書いたのは、なんとLuc! いくら見ながらといっても、これだけ書けるとは驚きです。(「たかし」の「た」が間違っているのはご愛嬌。)

聞けば、忙しいにもかかわらず、相当の時間をかけて準備したそうです。

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22時スタートのこのイベント。

いつも混んでいる Dieu Du Cielですが、この日はテーブルも片付けて立食でのスタート。それでも、身動きできないくらい大盛況です。(といっても、この写真じゃ暗くて見えないですね。)

代表でちょっとスピーチをさせられましたが、すごく反応がよくてうれしかった。

会場にはモントリオール在住の日本人の方もちらほら。

他にも、地元のブルワー達も大勢来ていました。

僕がビールの醸造の勉強をはじめた時に教科書的にすごく真剣に読んだ「New Brewing Lager Beer」という本があるのですが、その著者のGreg Noonanに偶然会って、ビールを誉めてもらったのには感激しました。

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夜も深まり少しゆったりして、テーブルもだされたりしましたが、音楽とミラーボールの光の中、まだまだ Japan Night は続くのでした。
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Luc !!!


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今回モントリオールで、一番お世話になったのが彼、Luc Lafontaine。

地元モントリオールの Dieu Du Ciel という会社のブルワーです。このDieu Du Ciel (フランス語の発音は僕には難しいのですが、「デュー・ドゥ・シエル」って感じ)は、カナダはもちろん、アメリカなどでもそのビールの個性と品質で高い評価をされています。

例えば、アメリカのビールの評価サイト Beer Advocate の Top Beers on Planet Earth というランキングで、Dieu Du Ciel の Pèchè Mortel というコーヒをつかったインペリアル・スタウトが、総合の16位(もちろんカナダのなかでは第1位)だったりするのです。

そもそも、今回のモントリオール・ビア・フェスティバルへの参加のきっかけは去年にさかのぼります。

フェスティバルの会長以下の主要メンバーが来日して、いくつかの醸造所を訪ねてまわったのです。うちにもはるばるきてくれたのですが、彼らを連れてきたのが Luc。

大の日本好きで、蕎麦やうどんも打つくらいの相当な日本通。毎年結構な期間を日本で過ごしているようです。聞いてみると元々はミュージシャン。バンドのベーシストとして、日本をツアーしたこともあるとか。

カナダへのビールの輸出は、意外に面倒だったのですが、それをまとめてくれたり、輸送の運賃を航空会社に掛け合ってくれたりしたのも彼。

Mondial de la Bière に日本のビールが参加できたのも本当に彼のおかげなのです。

開業11年目という Dieu Du Cielですが、現在はもともとのブルーパブの他に、数年前に大きい工場をつくり二か所で醸造しています。Lucはブルーパブの方のブルワー。ただでさえ週に平均3度は仕込むというのに、この週はフェスティバル関連の仕事も加わり相当な忙しさ。

にもかかわらず、時間をつかって僕に、いろんな人や、素敵なビールを紹介してくれました。

彼がいなければ、こんなに楽しめませんでした、本当に。

Thank you, Luc !
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