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ちょっと特別な酒、だいぶ特別な酒


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写真は、発売を開始した「大吟醸出品原酒2002」です。この酒、そのなの通り、2002年に醸造された大吟醸のうち、鑑評会などに出品するための原酒を、そのまま保存していたものです。

山田錦を39%まで精白し、長野県のアルプス酵母で醸したこのお酒、その年の全国新素鑑評会で金賞を受賞、同秋の関東信越国税局の酒類鑑評会でも優秀賞を受賞しました。

なぜいままでとっていたのか。あまり深い理由はないのですが、実はこの酒が仕込まれたころ、ちょうどうちの娘達が生まれたこともあって、親父(=社長)の一言でとっておくことになったのです。


今回、その秘蔵の (?) 酒を発売することに。なにせ出品用の原酒。720mlで150本しかありません。だいぶ特別なこのお酒、ちょっと高いですが、木箱にいれて1本1万円で販売します。

飲んでみると、大吟醸ならではの華やかな香りに、熟成によるまろやかさが加わって、なんともうまいのです。どんどん飲みたくなっちゃうのですが、原酒ということもあって、結構酔っぱらいそうでもあります。

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シリアル番号をふってあるのですが、僕が娘達のために何本か確保しちゃいました。成人したときと、お嫁に行く時用がいるかなあ、なんていっていると、同い年の娘さんがいる轟君も一本、お買い上げに。

まあ、売れるかどうかはわかりませんが、それだけの価値はある酒じゃないかとおもっています。特別な贈り物にもどうぞ!

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同時発売するのが、山田錦純米吟醸 2004。こちらは、50%精白の兵庫県産山田錦を100%使用した純米吟醸。ご承知のとおり、玉村本店では現在全ての酒を長野県産の米だけでつくっています。この酒は、それ以前、ぼくらの勉強の意味もあってつくっていた酒の一部を、長期熟成していたものです。

熟成を重ねた山田錦の力。やはりさすがです。こちらの酵母は9号系。純米吟醸とはいえ適度にお燗して食事のお供にしていただくと格別です。価格は720ml 1本、2,100円です。

あまり熟成した酒をお飲みになる事もないかもしれませんが、力のある米でつくったいい酒が、歳を重ねてどうかわっていくのか。この機会に、どうぞお試し下さい。

つくれといわれても、すぐには出来上がらない特別な酒。気に入っていただけたらうれしいです。

玉村本店のHPはこちら
23:59 | 縁喜 / NEW ENGI | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

限界に挑戦し、限界に泣く。


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数日前に予告した、Takashi君 第二弾の仕込みをしました。

志賀高原ビール中、最高のアルコール度数のビール。今回は量もほしかったので、目一杯のモルトをつかっての仕込みに挑戦。

前回をベースにしながらも、例によって何度も考え直したレシピ。過去最高の麦芽量をさらに大幅に越える設定です。

難航が予想されたので朝5時半スタートに。4時に起きて準備している間に、ふと思いついて万全だったはずのレシピに大変更を加えたくなりました。轟君に相談して、即実行することに。手間もだいぶ増えますし、この変更で、当初予定よりさらに大幅増量でもあります。

途中までは非常に順調。ところが、やはりそう簡単にはいきませんでした。

多分、この設備で仕込める限界を超えたのでしょう。いろいろ工夫したものの(もちろん「力」も最大限つかって)、まだまだ麦汁がとれるはずのところで泣く泣く断念。

まあ限界って、超えてみないとわからないものなわけで、これも勉強だと自分に言い聞かせます。

それでもとれた分で、最終的に量をとるか度数をとるかの判断にちょっと悩みます。結局、今回は量はあきらめてあくまでも当初つくりたかった濃いビールでいくことに。

当初予定量を下回ったといっても、つかうホップの量も半端じゃありません。ただでさえ贅沢なビールが、すんごい贅沢なビールになっちゃいました。

タンクへの移動が終わると、もう真っ暗。

「新しいことをすると、余計につかれるなあ」

ともらすと、まわりから、

「でも、好きでやってるんですよね」

との指摘。確かにそうではあります。

結果がでるのは、まだまだだいぶ先の話ですが、苦労した分、完成が本当に楽しみです。量はともかく、味のほうにはすごく期待しています。
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シリーズ最終版、Miyama Blonde Harvest Brew 発売!


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(おかげさまでIPAのHarvest Brewのボトルは完売しています。ペールエールはまだ若干ありますので、こちらもよろしく。)


今年5本仕込んだ、生ホップ時込みのHarvest Brewシリーズ。今年の最後、Miyama Blonde Harvest Brew 、ボトルの発売も開始です。

Miyama Blondeでは、アロマホップとして栽培三年目をむかえた信州早生を(もちろん穫れたてを生のまま)つかっています。先行したDPAにも信州早生はつかっているのですが、あちらはカスケードとほぼ半々。信州早生の特徴がより直接的に感じて頂けるのが、この Miyama Blonde のほうです。

以前にも書きましたが、株の熟成の影響か、信州早生の香りの特徴もよりはっきりとしてきた気がします。やや青い、レモンのような香りは、これまた自家栽培の美山錦を使用した淡色ですっきりとした味わいとのバランスがいいと思っています。7%という高アルコールを感じない爽快さで、和食とも一緒にお楽しみいただけると思っています。

今年最後の季節の味、どうぞお楽しみください! 

玉村本店のHPはこちら


23:59 | 志賀高原ビール | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

スキー行かなきゃ!


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(ちょっとボケてますが、ご勘弁。)

今年は、例年にくらべても雪が早いようです。

志賀高原でも、まだ場所は限られますが、今週末くらいから滑れるゲレンデが3-4か所+。(正式なスキー場開きは来月6日ですが、それまで待たなくても大丈夫。)

考えてみれば、子供の頃は、いつも11月にはスキーしていました。

ガソリンもだいぶ安くなり、高速もETCの割引なんかもあります。

さあ、もうスキーの時期ですよ。

スキーはもちろん志賀高原、ビールもおまけで志賀高原 !
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ぼくの「ドラえもん」、最新作!


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ぼくのドラえもんの最新作。

よくわからないかもしれませんが、オバマ次期大統領を護る防弾ガラスがごとき透明のガードです。

僕は、いいビールをつくるためには、できるだけ強く沸かすべしと信じています。そのために、煮沸の間はずっと釜の前で沸き具合を調節しています。強く沸かすと時に吹きこぼれてしまうので、いつもついているのです。(まあ、吹きこぼれないような弱い火加減にすればいいのですが、それが嫌なのです。)

いつも、「釜番」をしながら、投入するホップの準備をしているのですが、ここ何回かの仕込みで立て続けに沸騰した麦汁を体に浴びました。(もちろん火傷です。)

危ない、でも譲れない。

そう言うと、わが「ドラえもん」がすぐに(=約10分)、格安(=1,000円以下)でつくってくれたのが、これ。

さすが「ドラえもん」。

お礼に今年も、「アレ」をつくらないと !!!
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不覚


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(事故1分前です。)


麦芽を釜に投入して、ちょこっと写真を撮りに田んぼへ。

昨日の雪がうっすら積もってました。よく雪が降って都会の人が転んでけがをしたりするのをニュースでみて、余裕な感じで「雪道には歩き方があるのに」なんて思っていたのですが、そんな僕がちょっとした下り坂でズルッと滑って転んじゃいました。とっさにカメラをかばったこともあり、「しっぽ」(がはえてただろうところ)をしたたか強打。

「猿も木から落ちる。」 

「武豊も馬から落ちる。」

不覚です。それほどたいしたことではないのですが、かがむのがつらく、動きも緩慢です。こんなことをしていて、またギックリ腰(そろそろ一周年)でもやらないように気をつけないといけません。

大学生くらいの頃、同じように腰を打って、あまりに直らず、「腰は大事だから」との周りの声もあって、医者嫌いの僕としては珍しく医者にいったことがあります。何時間も待って、やっとみてもらうと、

「僕が君なら、このくらいで医者にこないねえ。」

と言われ、へこみました。

ですから今度は、しばらくやせ我慢です。

とほほ。

「温泉に感謝!」と思ったら、冷やすのが正解といわれ、湿布か風呂か悩みは深まるばかり...
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昨日は、娘一号のピアノの発表会。

みんなとても上手で、びっくりです。

うちの娘も、ちょっと緊張気味でしたが、実力は出せたようで、本人も満足気でした。


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それにしても、聞いてみて感じたのは、音の事。ピアノって、押せば鳴ると思っちゃいがちですが、人によって全然音が違うのです。

演奏の技術ももちろん大事なのでしょうが、同時にいい音を出すということが、とても大切だと感じました。変化球を覚える前に、いいストレートを投げることが大事なように。荒削りでも、まずは、ボールを遠くに飛ばすことが大事なように。

うちの子は、まだまだですが、とりあえず大きい音が出ているのに満足しています。(単なる親バカです、はい。)

ぼくも、基本が大事だということを再認識して、ペールエールを仕込みます。
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Good to hear from you!


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最初の会社の先輩ずてに、昔の同僚(インド人 or インド系英国人)からのメールが届きました。

何年もの間、僕が東京、彼がロンドンで、ほぼ毎日話した相手です。

ぼくが、金融の世界を離れてもう8年です。その間ずっとご無沙汰だったわけですが、久しぶりのメールで、当時の他の同僚の近況も聞けたりして、なんかうれしかったです。

彼が日本に来るのが先か、僕がロンドンに行くのが先か。いずれも、だいぶ先になっちゃいそうですが、メールだけじゃなく、本当に再会するのを楽しみにしています。
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男はつらいよ


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この間の小旅行、茨城の大洗で一泊しました。

大洗の名物、あんこうも、11月からシーズンイン。ホテルのロビーでは「あんこうの吊るし切り」をみせてくれました。

このあんこう、聞いてみると残念ながら大洗でとれたものではなく青森産。もう少し寒くならないと、地元産はだめなのだそうです。とはいえ、ちゃんと国産ですし、まあよしとしましょう。

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包丁を握るのは料理長。これから春まで毎日このショーをやるようなので、大変です。

あんこうの「七つ道具」を説明しながら順にさばいていきます。ちょっと生々しく、凄惨な感じもしないではありませんが...

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このシート状のものは七つ道具のうちの一つ、卵。

「開いてみて、卵がなかったら六つ道具になっちゃいますね」といいながら説明してくれたところによると、食用にされるあんこうはすべてメスなのだそうです。オスはというと、メスにくらべると非常にちいさく、メスのそばでおこぼれにあずかって暮らしているとのこと。

網にかかっても、オスのあんこうは、たべるところもないのですぐに捨てられちゃうとの事。あげくの果てに、最終的にはメスに食べられちゃうそうです。

4人家族で唯一の男である僕。娘達の横で、しみじみしながら聞いていました。男はつらいなあ。

もっとも、その後は、おいしいアンコウ鍋をいただき、いい気分だったわけですが。
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初物ねえ


IMG_3184.jpg(ラベルの写真は蜷川実花さん。ジミー大西さん作のラベルとか、最近いろいろです。)

11月20日は、うちの母の誕生日なのですが、世の中的にはボジョレー(最近はボージョレー)ヌーボ解禁の日。

酒屋ですし、母へのプレゼントとしていつもいただくので、解禁前にだいたい毎年手元にあります。母は最近酒を飲まないので、僕のところにまわってくるのですが、今年は解禁日に敬意を表して(というよりもなんとなく)正しく解禁後に飲むことに。

「おいしい」とか「そうでもない」とか、ボジョレー(じゃなくてボージョレー)に対してはいろんな意見もありますが、新酒としての良さは感じます。(今日は、肉じゃがのお伴です。)

小さい時、おばあちゃんが、「初物だ、からだにいいぞ」といって、いろんな野菜をすすめてくれたことを思い出します。

でも、遠い国から飛行機でやってくるお酒(=価格のかなりの部分は輸送費)だけでなく、この地でできた米やホップでできたお酒にも、同じくらいの興味をもってくれたらうれしいなあと思うのです。(できたてだけが、おいしいわけでもないのですが。)
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初雪


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昨日の朝4時半からのニュースは、全国的に冷え込んで雪のところも多いとくり返していました。長野の予報にも雪だるまが。

「デジカメ写真の楽しい活用法」とかいう特集が終わって、ベッドから抜け出し、雪を覚悟して起きました。ところが外に出てみると、全くの空振り。

ボイラーに火をいれにいくと、夜明けにはまだ時間のある空を見上げると、一面に本当にきれいな星たち。

とはいえ、念のため冬タイヤに履き替えました。

結局仕込みの終わりころ、ちらちらと舞ったのが今年の初雪。すぐにやみましたが。

今日は、うっすら白くはなりましたが、その後は晴天。

雪のたよりがあちらこちらから聞こえるここ数日、なんか得意種目で出遅れた感じです。

まあ別に困りはしないのですが。
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めでたいです!


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いとこの結婚話が続けて2つ。

おめでとう!
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母校にて


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しばらく前、ものすごく久しぶりに高校の同級生から電話がありました。聞けば、彼は現在その高校の英語の先生。進路指導の行事で、一年生相手に話をしろといいます。ぼくなんかの話を聞いてもしかたないんじゃないかと言ったのですが、粘り負け。

当日は、一応それなりの格好をして(?)車で母校に。ところが、何せ卒業して以来20数年。道に迷いながらもなんとか到着。

恐ろしいことに、高校一年生というと、ぼくが高校を卒業してから生まれたわけで、どんな話をすればいいのか。この日は、ぼくの他にも「講師」のみなさんがいらしたので、ぼくの担当は20人弱。

どうもぼくは、「製造、流通」という分野の代表ということらしかったのですが、あまりそれに関係なく、高校を卒業してから今に至るまで、脈絡もなく話してきました。

一時間半くらい、みんな眠りもしないで聞いてはくれましたが、はたして、おもしろかったのかなあと気にはなっていました。

そして届いたのが、当日の生徒の感想文3通。

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たぶん、いい事を書いてくれた人のを選んで送ってくれたんでしょうが、少なくても全員がつまらなかったわけではなかったようで、ひと安心。

それにしても、ぼくなんか、いまだにいつも「これでいいのか」「これからどうしよう」と思っているわけで、ある意味、彼・彼女たちとあまりかわらないのではと思うのです。だいぶ老化しているという点は,間違いなく違うのですが、それならいっそ、気持ちだけでも「若い」つもりでいきたいと思います。
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ホップな縁


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またまた、素敵ないただきもの。

今度は、札幌のカナディアンブルワリーさんが送ってくれた、ものすごく貴重なビールです。

カナディアンブルワリーさんは、ぼくらの一年前、2003年に醸造を開始した新しいビール会社。最近、いろいろな人に「いいよ」と聞かされ、実際にIPAとかを飲んでみたりと、気になる存在です。

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このビール、NORA ALE(= 野良エール)という名前なのですが、なんとこれはブルワーのtsutsuさんが、近くで収穫してきた、野生の生ホップだけをつかってつくったビールなのです。(野生といっても、どうももともとは、醸造用に栽培されていた信州早生系統のホップのようです。)

実は、ぼくらはいまだに会ったことがないのですが、このNORA ALEの仕込みの際に、一度、電話で生ホップの使い方について話しています。

ぼくらのHarvest Brewシリーズはもちろん生ホップをつかっているのですが、あくまでもアロマホップとしてだけ。苦みづけ(ビタリングといいます)には、別のホップをつかっています。ですから、すべて生ホップだけで仕込んだビールがどうなるのか、すごく興味がありました。

このNORA ALE、仕込みサイズは小さくて、製品は50Lだけです。是非飲んでみたかったのですが、樽で飲める機会は逃しちゃいました。

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そこで届いたこのボトル。瓶詰めって、実際に詰める以外にロスがでるものです。ただでさえ貴重なビールを、ぼくらのためにわざわざ瓶詰めしてもらって、本当に申し訳ないやらうれしいやら。

早速、みんなでいただきます。

すごくきれいなブラウンエール。ホップの主張は強いわけではありませんが、うちのHarvest Brewのビール達にも通じる、「ほわっ」って感じの生ホップ感。どんどん飲めちゃいそうなおいしいビールです。

お礼に、うちのビールたちも、北海道に旅立っていきました。

それにしても、こんなビールがでてきたのも楽しいですし、ホップがきっかけでこういうふうに、いろんな人とつながりができていくって、うれしいことです。
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モンドの権威


08N080011.jpg(関係ないけど、「主水の権威」っていうテーマで書いても面白そうです。)

またまた日経MJ(11/14)より。

飲食に関わるものとして、特に最近よく耳にするのがモンドセレクション。ベルギーのブリュッセルにある国際評価機関の認証です。

サントリーのプレミアムモルツが最高金賞を3年連続でとったというのが有名ですが、その最高金賞ってどれくらいすごいんでしょう。

記事によると、2008年の全出品商品(1753)のうち、19%が最高金賞だったそうです。ちなみに、金、銀、銅を合わせると、受賞率は81%。

国別にみると、出品数のうち50%が日本から。二位のフランス(6%)、三位のスペイン(5%)、4位のアメリカとポルトガル(3%)を大幅に引き離し圧倒的な1番です。

へぇ~、知りませんでした。個人的には、出品国がもっと「国際的」で、少なくても最高金賞って、もっと受賞率が低いのではと想像していました。

こういう第三者の「評価」って、選ぶ方も、売る方もやはり気になります。もちろん、意味がないなんて思いません。

ただ、それがどのくらいすごいか、こうして知ることも、すごく参考になるのです。

受賞歴や、報道がきっかけで、口にしてみるというのはいい事だと思います。

でも、やはりそのあと、自分なりの審査を(賞とかに関係なく)自信もってすることも大事だと思うのです。
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冬支度


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秋も深まり、ホップ畑も冬を迎える準備完了です。

今日は、ホップを育てている、ごく限られた人のリクエストを受けて、玉村本店の冬支度について。ご興味のない方はすみません。

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アメリカなんかのホップ収穫の様子なんかをみていると、収穫時点で、もう根っこから切り落としちゃうのですが、ぼくらは株がまだ若いこともあって、地中の株を育てるためにも、蔓はそのまま残したまま、雑草を刈り、何度か耕します。

これは、我らが先生、勇三さんの指導。枯れはじめたら冬支度をということでしたが、特に今年から育てはじめたカスケードなんかは、しぶとく元気で、収穫後も、小さい鞠花がまたでてきたりでした。

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さすがに11月にはいって、寒さも増してきましたので作業開始。

まずは蔓を片付けるのですが、これだけで結構大変です。

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去年までは、根元から切って、上に土をかけて冬を越したのですが、今年は写真のように、すこし残してはちまきのように仕立てます。

「この方が株のためにいい」という先生のアドヴァイスにしたがってのことなのですが、じゃあなんで過去2年は全部切っちゃったのか、今ひとつわからずちょっと不安です。(念のため後でもう一度確認する予定です。)

その後、土づくりのために、堆肥(例の自家製堆肥では足りないので、今回は牛糞)とpH調整に苦土石灰をいれて、また念入りに耕します。

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たかしくんが中心になって、なんだかんだいって一週間仕事。(ご苦労様!)

これで万全のはずです。

また春から、元気に頑張ってもらわないといけません。しばらく、お休みなさい!
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うれしい「里帰り」


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ディズニーリゾートのイクスピアリで美味しいビールをつくるハーヴェスト・ムーンさんのIPA。送ってくれたのは、醸造責任者の櫻井さん。

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(櫻井さんデザインの)ラベルをみてみると、そう、櫻井さんにも参加していただいて収穫した、わが信州早生がつかわれているのです。

最近、海外では結構注目されているブルワリー同士のコラボレーション。通常は、一緒にレシピを考えたり、お互いの施設で醸造したりなのですが、これもある意味のコラボレーションでしょう。(まあ、この場合うちは「ブルワリー」というよりも「農家」ですが。)

同じIPAでも、つくり手の違いで味が違うのが楽しいところ。ハーヴェストムーンらしいきれいな味わいのなかに、ホップの香りがすごくきれいにでています。さすがです。

最近ぼくらは、レモンみたいな印象を信州早生に感じていたのですが、このIPAには、最初の頃よく感じたマスカットのような香りを感じる気がします。

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櫻井さんによる信州早生の印象は、「ジャーマンホップのフローラルな感じと、チェコのホップのスパイシーさをあわせもつ」とのこと。さすがに、とてもエレガントなコメント。「ガツン」とか「シャキッ」とかしか表現できない、ボキャブラリーのないぼくらとは大違いです。

まあとにかく、世界のビールを飲み尽くした大先輩にそういってもらえて、本当に光栄です。

手塩にかけて育てたホップたちが、こんな感じでその能力を表現してもらって、それをまた飲めるのはうれしいことです。本当にありがとうございます。

来年も,もう一人の醸造責任者、園田さんと一緒に、収穫に参加してくれるとのこと。また楽しみにしています!

(それにしても、こうしてくらべて飲むと、うちのビールって苦いんだなぁ...)
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BUAISOの呪い


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8月に入社した、「BUAISOだった」新人ですが、3か月間の試用期間も無事終わり、今月から晴れてみんなの仲間入りです。

ところが、彼が来て以来、酵母が調子を崩したり、瓶詰め機の調子がだんだん悪くなったり。みんなで密かに、「BUAISOの呪い」といって恐れていました。

その呪いの効果が強まったのか、瓶詰めに深刻なトラブルを抱え悩み続けているのが、今月に入ってからなのは、このブログでもぼやき続けている通り。ちょうど試用期間が終わったタイミングと同じなのです。「試用期間をもう少し延長しといた方がよかったのでは?」と判断ミスを後悔し始めていました。

ところが、呪いがとけたんです!

普通は、美しいお姫様のキスとかで呪いはとけるものですが、もちろんそんなことはなく、結局すべて僕の努力のおかげです。(うそ、みんなにすごく協力してもらいました。)

今朝も早くから、アメリカから帰って来たメールに絶望。あわてて電話をするも、解決の手がかりはなく、あげくの果てに、「お前のビールに問題があるに違いない」といわれる始末。それでも必死で粘って、手がかりを見つけ、それをもとに四苦八苦。

ドキドキして始めた瓶詰めは、それこそ魔法のように絶好調。一気に気が楽になりました。

瓶詰めが無事終わり、(もと)BUAISO君に、入社してどうだったかきいてみたところ、

「はい、全くイメージ通りでした。」

とうれしそうな返事。すごく頑張っていますし、いまでは欠かせない戦力です。

呪いもとけたことだし、末永く宜しくお願いします!
23:59 | 玉村本店 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

やっぱり美味しいお酒はいいでしょ!


IMG_3073-2.jpgちょっとラベルが斜めなのも、"Hand-Crafted"って感じでいいんです。


繊細だろうが、大胆だろうが、結局だめでした。戦いはまだ続きます。(仕込みの方が絶好調なのは救いです。)

一日中格闘して、ぐったりつかれたのですが、「落ちた」気持ちを救ってくれたのはこのビール。

Green Flashのバーレーワインです。たしか、あの人にいただいてとってあったのですが、これが旨かった。

最近は、日本でも結構飲めるここのビール。ホップが特徴で、ぼくの個人的な好みとしては、正直、ちょっとホップが勝ちすぎかなあと思うことが多かったのですが、これはすごくいいです。

多くのバーレーワインの甘ったるさがなく、10%という度数を感じさせないホップの効きなのですが、ほどよい甘みとバランスして、本当に好みです。

いやあ、美味しいビールを飲んで、やっぱり酒っていいなあと思うのです。

贅沢品で、なくてもいいとか言われがちの、お酒ですが、少なくても今日の僕にはすごい味方でした!
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繊細かつ大胆に!?


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アメリカから部品が届き、今日は一日がかりで瓶詰め機の修理です。

部品そのものは、とてもシンプルなのですが、(ぼくが思うところ)その部品の破損こそがトラブルの元凶なので、作業はあくまでも慎重におこないます。

はじめての部品を順番に分解。元に戻らなくなってはいけないので、いろんな寸法を計ったり、写真を撮ったりしながら作業はすすみます。

ばらした部品は念入りに清掃。

こういう時に頼りになるのは、「工場長」たかしくん。じつは、何十年前かに玉村本店に入社する前は、自動車整備の仕事をしてたのです。

順調にいったと思って、もう一度組み立てると、どうも寸法に納得がいきません。

もう一回ばらして、悩みます。

結局、部品が所定の位置まで入っていなかったという結論。問題はここから。

どうやっていれるか、部品は傷まないか。

結局、玉村本店#2の力持ちを呼んで、無理矢理解決。

「繊細かつ大胆に」って、結局「力」かよ!

というわけで、今晩も眠れるかなあ...
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加減する楽しみ


08P030016.jpg(写真はうちのではなく、ご近所の田んぼ。)

美山錦の他に、自分たちで食べる分だけ「あきたこまち」もつくっています。

というわけで、食卓のご飯も、新米にかわっています。

新米を炊くときの水加減には、いろいろな説が。一番多いのは、古米よりも水分含有量が多いので、水は少なめにというやつ。

でもなぜか、まわりでは逆に、新米は水が多めの方が美味しいという声も。

さらに、現在は年間を通じて安定して食べられるように乾燥してあるので、ほとんど調節は不要という意見も。

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結局、一番は自分で試行錯誤して、美味しい炊き方を加減するという事なんだと思います。

普段は何気なく食べてしまう白いご飯ですが、新米というだけでなんかうれしいのに、美味しい炊き方で楽しめるってのも、いいもんです。

なんだか、お酒のお燗にも通じる気がします。飲むお酒にあわせて自分好みの温度を見つけるという意味で。電子レンジよりも湯煎の方が断然美味しいなんていうのも、電気釜よりも土鍋が美味しいって話みたいですし。

「マニュアルどおりで誰でも間違いなし」みたいなことがよろこばれる時代です。でも、ちょっと面倒でも、こういう「加減」を楽しんでみることで、ちょっとだけ余計に美味しさを感じられると思うのです。
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買いたいけど買えず(ちょっと無念)。


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ちょこっと家族で小旅行。福島、茨城へ。

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那珂湊の魚市場前の魚屋さん。山育ちなもので、魚をみただけでなんか興奮しちゃいます。活気があって、気分も盛り上がります。

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どれも、スーパーなんかで見るよりもおいしそうですし、とにかく安い。

ただ、残念ながら量も半端じゃないので、4人家族では持て余してしまいます。買いたいけど買えずじまい。

結局、同じ建物内で、お寿司だけ食べてきました。(勿論、美味しかったです。)

いつか、しっかり食べる算段をして、魚を買いに出直したいと思うのでした。
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絵日記


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小学校に入った娘たちの宿題のメインは、いまのところ絵日記です。

毎日ではないのですが、一回分を書き終えるにはかなり苦労してます。題材を考えて、文章を書き、絵を描く。ひらがな、カタカナさえちゃんと覚えてるのかが怪しい時期からのスタートです。

それでも最近は、覚えたての漢字をまじえたり、内容もだらだら起こった事を順番に書いていくだけの日記から、印象に残ったものを集中して書くようになったりと、だいぶ進歩が感じられます。

あとで振り返って読んでも楽しいだろうし、なかなかいい宿題です。

結局、一番苦労するのが「何をかくか」。これをかこうと決まると結構すいすいいくようにはなってきたのですが、そこまでが大変です。

「絵日記にかきたい」と思ってもらえる体験をさせてあげなきゃと、親にも結構プレッシャーです。

これ、ブログも同じですね。ぼくにとってのブログは、まさに絵日記。こどもたちほど進歩している感じはしませんが、続けるためには充実した生活が必要です。

「出来映え」がどうかには自信ありませんが、すくなくてもぼくには生活の「はり(=プレッシャー)」になっています。(老後の楽しみにも。)
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人か機械か


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新幹線はいつも自由席なのですが、クレジットカードで支払いたくて「みどりの窓口」で券を買っていました。ところが最近、カードで買える券売機が増えました。

窓口も券売機もどちらも空いていたり、同じくらい混んでいたりすることがあるのですが、そんな時、つい機械の方を選んじゃいます。

別にその方が楽なわけではなく、むしろ操作はむしろ面倒です。ではなぜ?

みんなではないのですが、窓口の対応があまり気持ちよくないことが多いからなのです。単調な窓口業務を、ずっとナイスにこなすのは厳しいのはよくわかります。ただ、「もう随分前に民営化されたはずじゃなかったっけ?」というような対応を何度もされた経験が、ぼくを機械に向わせるのです。

口調だけはマニュアル的に丁寧でも、不機嫌な表情で、一度も目をあわせようとせず、下に向いたまま小さい声で「ありがとう」とかいわれたりして、どうもなあ、と思うのです。多分ぼくが、気にし過ぎなのでしょうが。

JRにすれば、窓口でチケットを買ってくれた方が省力化になっていいに違いないわけで、もしかしたら「あまりナイスじゃない対応」を黙認する事で経営効率を高めるという高度な経営戦略なのかもしれません!?

コミュニケーション全般にも、電話じゃなくメールのほうが気楽に感じてしまうこともあります。

決していい事ではないと思いますし、ぼくも大事な事はできるだけ人と直接会ったり話たりするように心がけています。その方が、変な行き違いもないですし、いい方向に話がすすむことが経験的にも多いです。

自分たちの商売でも、お客様への接し方にはもっと気をつけなくてはと思います。(「たかしくん」は、機械化できなさそうですし。)
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金紋錦、今度は「お燗の部」で優秀賞を受賞しました。


08P018027.jpg(写真は、限定の無濾過生原酒です。)

金紋錦でつくった純米吟醸が、関東信越国税局酒類鑑評会「燗審査の部」で優秀賞を受賞しました。春の新酒鑑評会では、同じく金紋錦の大吟醸が金賞を受賞。

「山田錦」と「たかね錦」を掛け合わせて長野県で開発されたこの酒米。今は、蔵元とおなじ下高井郡、ひとやまこえたお隣の木島平村だけでつくられています。有機肥料だけをつかい、減農薬で栽培されています。玉村本店の美山錦よりもさらに早く、特別栽培農作物の認証を得ています。

大吟醸のような酒が新酒として評価されたのももちろんうれしいのですが、やはり食中酒にこだわる玉村本店としては、ひと夏の熟成を経て、お燗酒として評価されるというのは、いっそううれしく思います。味に幅があり、熟成により味わいを増す酒ができる金紋錦のその性質は、お燗して楽しむ酒には最適だと思っています。

純米吟醸 金紋錦は精米歩合50%。お燗してはもったいないと思われる方もまだいらっしゃると思いますが、もともとぼくらは常温はもちろん、適度にお燗してもお楽しみいただけるように、吟醸酵母ではなく9号系の酵母で仕込んでいます。

大吟醸のような、鑑評会仕様の特別な酒ではありません。ちょっとだけ贅沢ではありますが、これからの季節、おいしい食事のおともに、どうぞお試し下さい。
23:59 | 縁喜 / NEW ENGI | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

気になるライバル !?


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今年の「一番搾りとれたてホップ」を見かけたので買ってきました。

岩手県遠野産のホップを収穫直後生のまま冷凍保存、その後細かく粉砕してから仕込んだこの時期だけの一番搾り。今年5年目ということです。(ぼく、一番搾り、結構好きです。)

生ホップをそのままつかって仕込んだ志賀高原ビールのHarvest Brewは、今年で3年目ですから、こちらが先輩。(でもうちは冷凍しませんが。)勝手に、意識しちゃっていますが、多分あちらはうちのビールの存在すら知らないでしょう。なにせ、製造数量も、およそ1/1,000ですから。

ビールのタイプも全然違います。でも、やはりこういうビールを毎年だしてくれるということには、ビールを愛するものとしてうれしく思っています。

いままでは、キリンだけでしたが、今年は北海道限定で、こんなのもでているようです。

クラフトビールの業界でも、北海道のカナディアンブルワリーさんが、生の野生ホップだけでビールをつくったりと、すこしずつ仲間も増えています。

規模に関係なく、ビールの世界が楽しくなるのはいい事です。

1,000倍も貴重な(うわぁ乱暴!)志賀高原ビールのHarvest Brewたちも、どうぞよろしく!
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やっぱり日本酒でしょう!


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「肉より魚を好み、伝統的な和風文化も好き。デートは自宅が多く、クリスマスも普段着で恋人と会い、宝飾品も花もあまり贈らない――。全国の20代の消費行動を調査した結果、今どきの若者の姿が浮かび上がった。」(日経MJ 10/29/2008)

日経MJによる20代の若者の意識調査の結果だそうです。

「なら日本酒でしょう!」

若者の酒離れが言われて久しいです。でも魚や和風文化が好きで自宅でデートすることが多いのなら、食事のおともは日本酒が一番だということになると思ってしまうのはぼくだけでしょうか。

値段の問題。それもありますね。

仮に、二人でワイン1本(750ml)のアルコールが致死量、じゃなくて、ちょうどいい量だとすると、日本酒換算で3.2合、ビール類350ml缶で4.7本。例えば縁喜 本醸造なら3.2合分なら554円、辛口純米でも673円。缶ビール1本が215円としたら1005円です。ワインで500-700円のものもありますが、その値段でどこまで満足がいくでしょうか。

まあ例の「第三のビール」とかでいいのなら650円くらいですし、酎ハイとかも安いです。でもいずれにしても、「和」でもないですし、味に同等の満足がいくでしょうか。(ぼくの答えは勿論NOです。)

「焼酎があるじゃないか。」はい、一番痛い所です。確かに焼酎は安いし、「和」だし、美味しいのもあります。ですから日本酒はよくて焼酎はだめなどと言うつもりもないですし、言えません。

でも、とにかく、日本でとれた「米」を贅沢につかった日本の酒は、意外にリーズナブルです。第三のビールとかと、ほぼ同じ値段でちゃんとした酒が楽しめるのです。酒づくりの技術だって醸造酒としては世界最高水準と言っていいと思います。当然和の食にもすごく合うわけで。若い人たちにも、もっと飲んでほしということが言いたいのです。

20代の人がまわりにいたら、「日本酒はいいぞ」といってあげてください!(あっ、ご自分にも!)

(それにしても、「酒は飲まない」とは調査結果にないようで、とりあえずほっとしています。)
23:59 | 日本酒全般 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

反省


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瓶詰め問題、結局、問題の箇所が(多分)特定でき、替えの部品を早速発送してもらいました。明日にも到着の予定で、これで解決するはず。よかったです。

しかし、今回は苦労しました。

充填機はアメリカ製。製造元の社長はとても親切なんですが、なにせ技術的な話になると、ぼくの英語力では、よく理解できない事がいろいろ。

たとえば、バルブの異常をチェックする方法を聞いている際、"valve"と"barb"という単語がでてくるのですが、最初は違いが聞き取れません。メールでも説明してもらったのですが"barb"ってのは、辞書でひいてもよくわからず、"valve"の書き間違えに違いないなんて思い込んじゃったりしてなかなか理解できません。でもやっぱり"b"と"v"や、"r"と"l"を間違えるなんてことを、ネイティブはするはずもないのです。

「うーん、どうしたら伝わるかわからん」

なんて電話で言われて悲しくなりました。

結局"barb"の意味をメールで説明してもらいなんとか納得。機械のテストをやっとちゃんとできることになって、解決に向かいました。

いつもは、「同じ人間、結局最後はなんとか伝わるんだ」なんて思ってやっているのですが、今回はちょっと違いました。

(猿を見習い)反省。
23:59 | 雑文 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

生ホップ最終版 / 自家栽培比率最大の Miayama Blonde


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生ホップをそのまま仕込んだHarvest Brewの第五弾。シリーズ最後は、Miyama Blonde。

ビール粕でつくった堆肥をつかい、減農薬・減肥料でそだてた自家栽培の美山錦を使用したMiyama Blonde。ふだんも、アロマホップには信州早生を使っているのですが、収穫直後の生ホップをふんだんにつかって仕込んだ特別版です。

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DPAのHarvest Brewにもこの信州早生をつかっているのですが、あちらは今年からカスケードとのブレンド。Miyama Blondeのほうは、信州早生100%ですので、品種の特徴をよりストレートに感じていただけるはずです。

前にもふれましたが、株の成熟とともに信州早生の香りの特徴も強く感じるようになってきた気がします。レモンを思わせるやや繊細なその香りは、やはり淡色のビールとの相性がいいように感じています。

アルコール度数7%というMiyama Blonde ならではの甘みと、この香りがマッチして、すっきりした白ワインやレモネードのような印象も。度数が高いといっても、美山錦のおかげでボディはおさえられていますので、爽快さも兼ねそろえています。和食との相性もいいと思います。

とりあえず樽生から出荷開始です。(ボトルはもうしばらくお待ち下さい。)

米とホップ。自家栽培の比率が一番高いこともあって、ぼくらの思い入れもとても強い、他ではできないビールだと思っています。どうぞお試しを!

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ともだち


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散歩をしていて、猫ってよくあいます。猫写真を、ブログなんかでもよく見るのですが、ぼくの場合、写真を撮ろうと思っても,だいたいすぐ逃げられちゃいます。そんなに人相悪くないと思うのですが。

でも、最近よく会うこの子は別。

カメラをもってかなり近づいても、こちらをみたままピクリともしません。

まあ、可愛いっていうタイプじゃありません。もしかしたら馬鹿にされてるのかも。

でも、一応友達って思う事にしときます。
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