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理論派アーティスト


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写真は、創業者で、オーナー、そして Head Brewer の Jean-François Gravel 。おなじく創業者の Stéphane Ostiguy とともに微生物学を専攻。ともに修士と博士という経歴。

Jean-François の趣味のホームブルーイングが高じて、一緒に創業したのが11年前。

それからの成功は、今まで書いた通りです。

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Jean-François は、コーヒーとかはもちろん、ハイビスカスとか胡椒とか、いろんな素材をつかって、クリエイティブなビールを次々に生み出してきたのですが、一方では、やはり相当な理論派です。

一緒にレシピをつくったり、当日色々話をしてみて、本当に勉強になりました。もしかしたら、今まで会ったブルワーのなかでも、一番、知識豊富なブルワーかもしれません。

やっぱり、こういう機会は、本当に刺激になります。
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モントリオールでビールをつくる。


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延々続けたモントリオールの話も、これが最後のネタ。

つくってきました。

Dieu du ciel!と、ビールを。

今回の訪問が決まり、「一緒につくらないか」と声をかけてもらったのです。

ご存知の通り、今年の1月、我が工場で Nogne O の Kjetil さんと Not So Mild Aleを一緒につくったのですが、今回はその反対。

Dieu du ciel! のブルーパブで、一緒にビールを仕込んできました。

先日も書いた通り、カナダはもとよりアメリカでも高く評価されている Dieu du ciel! ですが、他ブルワリーとのコラボは今回がはじめて。Luc によると、某有名ブルワーにもコラボの打診を受けたりしているそうですが、ぼくらが先にパートナーとして選ばれたのです。

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彼らは、このブルーパブ以外に、数年前に新しい大きな工場をつくっていますので、いまはその二つの醸造所が稼働中。

こちらは、仕込みサイズでいうと、ぼくらの4割くらいなのですが、それでも年間の生産量はここだけでぼくら並みというのですから驚きです。

法律で、ブルーパブで醸造されたビールは、すべてそのパブで消費されないといけないとのこと。単純計算でも1日200L以上。パブでは、工場で生産する分も出してますので、すごい販売力です。

この日も、16時くらいには、もう結構なお客さんが入っていて、楽しそうに飲んでいます。スーツ姿は見当たらず、一体どういった関係のひとたちなのかわかりませんが、羨ましい限りです。

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設備は、狭いスペースに二階建て。地下は頭を下げないとぶつかっちゃうようなところもあるのですが、きわめてコンパクト、効率的、そして清潔です。

日本を出発する前から何度もやりとりして詰めてきビールのイメージとレシピの詳細を最終確認して、いよいよ醸造開始というわけです。

つづく。
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SAKE


SDIM0236.jpg(モントリオールで見つけた落書きです。)

今回のモントリオール・ビア・フェスティバル。最初に、ビールだけじゃなくて日本酒も出品するようにいわれて、ちょっとびっくりしました。

なんていっても、「ビア・フェスティバル」ですから。

で、結局出品したのですが、食事会やセミナーで飲んでもらったりして、多くの人が日本酒に示す興味や熱意の度合いに、本当に驚かされました。

ケベック州は、お酒の輸入をSAQという機関が一手に統轄していたりすることもあって、普段飲める日本酒は限定されていて、本当においしい日本酒を飲む機会はなかなかないようです。

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(同じく街中にて。上の写真とは、違う作者のようです。)

それから、

「なんで、日本酒は、お燗しなくちゃいけないんだ。」
「お燗した日本酒はまずい。」
「こうやって冷たく飲める日本酒がいいのに。」

何人もの人から、燗酒に対する悪いイメージを聞かされました。

その度に、いい日本酒は、むしろお燗で美味しいんだと説明しようとするのですが、なかなか通じません。

なにかが間違っています。

ところが、今回うちの酒を飲んで、ほとんど全員が美味しいといってくれます。別に、うちの酒に限らず、ある程度以上の酒を飲む機会がないのでしょう。

ビールの専門家たちも、ビールそっちのけで質問してきます。

みんな、一旦気にいると、すごい興味を示すのです。

「これはいくらくらいなんだ。」
「いいワインくらいの価格でも、飲みたい。」
「和食に限らず、いろんな料理と飲める。」

といった声に、本当に勇気づけられました。

「味」は海や国境を越えて伝わるんだなあと。

一方で、本国日本で、いい日本酒をこれだけ興味と熱意をもって飲んでもらえたらなあと、複雑な思いを抱いたりもするのでした。
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追悼


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天の邪鬼なもので、普段なら書かないのですが、やはりマイケル・ジャクソンはあまりに偉大で、避けては通れません。

今回のニュースで聞きたくなったのは、やはりこのアルバムの Human Nature 。(他のがみつからなかったのも事実ですが、ぼくのとっての Best はこの曲なのです。)

マイケル・ジャクソン

マイルス・デイヴィス

今回とは関係ないけど、ジャコやマイケル・ブレッカー、他にもいっぱい。

「あちらの世界」は、相当充実してきてるんだとは思いますが、

ぼくは残された曲を聴きながら、まだまだ「こっち」でがんばります。
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夕食会のホストをする。


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今回の Mondial de la Bière 中、もうひとつ、お務めがありました。

フェスティバルの3日目の金曜に、「Beer and fine dining」というテイスティング・イベントを兼ねた夕食会が行われたのですが、テーマは日本。

日本のビール(と酒)を、和食のフルコースと一緒に味わうというイベントの、ホストの役目です。

結構今回のフェスティバルでも目玉のイベントです。

写真は、前菜。

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料理は、Fairmont, The Queen Elizabeth という、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの「ベッドイン」でも有名なホテルの料理長によるコース。

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これがその日のメニューです。料理だけでなく、組み合わされるビールもそれぞれ書かれています。

これは、日本を発つ前にメニューをもとに僕が選んだものです。

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前菜を食べながらのカクテルを終えて、各自着席。

ぼくは簡単なスピーチ。

で、スープが、なんとこれです。

味噌汁が、手にナプキンをかけた給仕さんたちによって、丁寧にサーブされていきます。

「味噌汁にあわせるビールって?」、と最初メニューを見た時に悩んだんですが、やっぱりこれでしょう。ベタにいきました。

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僕のテーブルは、ブルワー中心。Dieu du ciel! のヘッドブルワー Jean-François(左)と、昨日も登場の、Le Trou du Diable の Andre。

二人が飲んでいるのが、縁喜 純米吟醸 金紋錦。

この日は、うちの酒があわせて三種類出されたのですが、カナダでは、まだ飲める日本酒も相当かぎられているとのことで、本当にビール以上に (!?)好評でした。

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メインは鴨の照り焼きとエビの天ぷら(っていうかフリッター)。

写真にはないのですが、この鴨の照り焼きと富士櫻麦酒のラオホとの組み合わせは、沢山の人に絶賛されました。

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これがデザート。

「スイート寿司マンゴーソースとわさびアイスクリーム」っていうメニューを見せられても、どういうものがでてくるか想像できませんでしたが、こういうことです。

ハーヴェストムーンのケベック産のメープルシロップをタップリ使ったメープルボックは、やはり相当注目を浴びていました。

というわけで、日本人として、「これが和食か?」という個人的な疑問も感じましたが、ビールと食事との相性もふくめて、みんあとても楽しんでいたようです。

まあ、ぼくは飲み物を選んだだけなのですが、いろんな感想をもらったり、多くのビール関係のプロにも誉めてもらったりで、ほっとしましたし、うれしかったです。

今回のフェスティバルに、日本のビールが初参加し、その実力を楽しみながら確かめてもらうには、いいイベントだったと思います。

こういうのも面白いですね。
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モントリオールのクラフトビールに驚く。


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(今日はちょっと長いけど、最後までお付き合いを!)


モントリオールはトロントに次ぐカナダ第二の都市。

モントリオールのあるケベック州はフランス語圏であることは、もちろん理解していたのですが、行ってみるまでは、そうはいっても同じ北米。結局アメリカみたいなんだろうなと思っていました。

ところがです。想像以上に「ヨーロッパ」なのでした。言葉はもちろん、人や街の感じが、アメリカとは全然ちがうのです。言葉で不自由したりもするのですが、僕には居心地がよかったです。

そんなモントリオール(とケベック州)のクラフトビールですが、やはりアメリカと時を同じくして、どんどん発展してきたようです。

でも、やっぱりそこはモントリオール。

クラフトビールのスタイルにもヨーロッパ、特にベルギーの影響を強く感じました。

写真は、たぶん最も成功して、2006年からはサッポロの傘下にはいったUnibroue

ベルギースタイルが有名で、大きなブースで、(たぶんイベント用にリクルートされたと思われる)若い女性たちがサーブしていました。この規模では仕方ないのでしょうが、ブルワーの姿などはなく、だいぶ商業的です。

今回、ジャッジ等々で忙しくて、そんなに沢山飲んでまわることは出来なかったのですが、限られた時間の中で、Luc が、おすすめのビール/ブルワリーのブースを案内してくれました。時間がなくても、短時間でいろいろ飲んだり、ブルワーにあえたりするのがこういうフェスティバルのいいところです。

結果としては、Unibroueみたいな歴史もある大手以上に、若くて小規模なブルワリーのビールが、勢いもあり、かつ本当においしくて、すごく驚くことになりました。

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写真の彼は、Japan Night でうちのビールを気に入ってくれて、是非ブースに顔を出せといってくれた、Le Trou du Diablo というブルーパブの Dany。つぎつぎに、おすすめのビールを注いでくれます。

2005年の12月にオープンしたばかりという彼らのビールですが、今回のコンテストで2個のゴールドメダルを取っただけでなく、一般ビジターの人気投票でも、第一位(ゴールド)を獲得。(ちなみに、第二位と第三位は Dieu du ciel!。)

やはりベルギーの影響を感じるビールは、スコッチエールにチェリー(?)を使ったり、木樽で熟成したりと、独自の挑戦をしながらも非常にバランスよく、美味しかったです。

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こちらが、ブルーマスターの Andre(左)とシェフの Frank。今回は時間がなくて彼らのお店には行けなかったのですが、ビールだけでなく、Frank の料理も相当美味しいらしいです。

この日の夜、彼ら二人と、Dieu du ciel! のオーナーの一人 Stephane と Luc、さらにイタリアから訪ねてきていた Birrificio del Ducato というところのブルワー二人と一緒に、モントリオールで一番と Luc がすすめる日本食屋に行きました。国を越えたブルワー同士での時間は、楽しかったですし、刺激にもなりました。食に対する感性が、ヨーロッパ的なのか、なんか話をしていてしっくりくるのも発見でした。

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こちらは、BENELUX という2006年スタートのブルワリー。

向って左が、ブルワーの Benoit 。僕のセミナーで、日本酒について熱心に質問をしていたのが彼です。

アメリカンスタイルのビールもあったのですが、セゾンが三種類もあったのが印象的でした。大好きなスタイルで、(美山ブロンドはありますが)自分ではまだ取り組んでいないものなので、すごく興味があって、イーストや醗酵法なんかについて、ついつい逆に質問攻めに。

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で、ここが、今回の僕のまちがいなく一押し!

Hopfenstark というブルワリー。

ウェブがフランス語だったりで、定かではないのですが、ここもまだオープンして1年くらいと言っていたはずです。

でもとにかくうまいんです。

ここも、ベルギー系が特に強く印象に残っているのですが、セゾン(今回ゴールドメダル受賞)、そしてフランボワーズをつかったサワーエール、さらにそれを樽熟成したものなど。どれも、恐ろしくおいしかった。

向って左のブルーマスター Frederick Cormier には、 Dieu du ciel! でのイベントで会っていたのですが、熟練のホームブルワーとして、ワイルドイーストも含めて、酵母には相当の知識をもっているようでした。

帰り際、特別に、樽熟成のバルティック・ポーターのボトルをプレゼントしてもらったのですが、飲むのを本当に楽しみにしています。


この他、写真はないのですが Broadway Pub というところもよかったです。


旅行で気分が高揚していたとか、自分のスタイルとは違うベルギー系が多かったといった要素が、好印象を増幅したのかもしれません。でも、やっぱり今日書いた若くて小さいブルワリーのビールはどれも完成度が非常に高く、同時にとても挑戦的で新しい印象で、本当に感動しました。

ヨーロッパの文化的な影響に、New World の進取の精神が加わって、新しいものが次々に生み出されている気がしました。バランスよく、それでいてとてもオリジナルなのです。

それから、今回会った彼らの、プロのブルワーとしての経験は、ぼくらよりも短かったりするのですが、もともと ホームブルワーとして永年醸造をしてきた人がほとんどでした。やっぱり、日本も自家醸造を解禁にすべきだなあと、強く思いました。

予想を大幅に越える刺激をうけて、今後の僕のビールづくりにもかなりの影響があったと思うのです。
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定点観測 2009


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毎年恒例のホップ畑の定点観測。

写真は、先週半ばのホップ畑。

こっちは、四年目を迎える信州早生の畑です。

去年の同じ頃とくらべていただくと、こちらはそれほど大きな変化はないかもしれません。

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それでも、棚の一番上まで達して、こんどは横方向に芽を伸ばしはじめています。

蔓の太さも、さすが四年目です。

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で、こちらが二年目のアメリカ品種が育つ畑。

こちらからみて左手がセンテニアル、右手がカスケードです。

やっぱり一年目の去年とは大違い。

信州早生が二年目のこの頃が、どうだったかと思い、くらべてみると、やっぱりこのくらいだったんですね。

蔓もたくましくなって、成長を感じます。

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で、これが、新しい畑の端っこ。

そう、例のチュー害にやられたカスケード達の場所。一年目からやり直しです。

さすがにお姉さんたち(そう、全員雌株なのです)にはかないませんが、それでもけなげに育っています。

というわけで、今年の収穫も忙しくなりそうです。
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セミナーをする。


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フェスティバルに招待してもらうにあったってコンテストのジャッジのほかに、セミナーをすることも条件でした。

会場は、各種セレモーニー行われるコンコース内の一角。

SDIM0285.jpg(輸出をしているベアードさんはもちろんですが、富士櫻さんが今回のために英語のラベルを用意されていて、驚きました。さすが!)

僕の番は、Japan Nightの翌日の午前。

結構ハードスケジュールで、時差ぼけになっている暇もありません。

日本のクラフトビールについて(と日本酒についても)話せとのことで、何本かビールと酒を紹介しながらの45分です。

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まあ、そんなにものすごく大勢の前でもなかったですが、後で気づけば、ブルワーとか業界関係者の比率が高かったです。

ぼくのMacがプロジェクターにつながらずに、用意したプレゼンテーションを小さい画面でしか見せられなかったりと、はじまる前には、間が持つかと心配したのですが、やってみると45分はむしろ短かったです。すごく一般的な内容だったのですが、質問も結構でて、みんなにサンプルのビールを飲んでいただくのも、結構バタバタでした。

ともかく、なんとか無事にお役御免となってひと安心したのでした。
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Japan Night @ Dieu du ciel!


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モントリオール・ビール・フェスティバルの期間中、毎晩市内のいろんなビアパブでイベントが行われたのですが、そのトップを飾ったのが6/3(水)の夜の、Dieu du ciel! でのJapan Night。

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9種類の日本のビールが樽生で提供されました。

列記すると、

博石館ビール: スーパーヴィンテージ2001、自然麦酒
ハーヴェストムーン: バーレイワイン
箕面ビール: ダブル IPA
ベアードビール: パシフィック・センチュリー・エール、ダークスカイ・インペリアル・スタウト
富士櫻高原麦酒: ラオホ
志賀高原ビール: タカシ・インペリアル・スタウト、ウィート・ワイン・オブ・志賀高原

なんか、(度数的にも)相当強力なラインアップです。

ビールの評判は、とてもよかったです。博石館のワイルドイーストについてなんか、みんな興味津々でした。

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この黒板の文字を書いたのは、なんとLuc! いくら見ながらといっても、これだけ書けるとは驚きです。(「たかし」の「た」が間違っているのはご愛嬌。)

聞けば、忙しいにもかかわらず、相当の時間をかけて準備したそうです。

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22時スタートのこのイベント。

いつも混んでいる Dieu Du Cielですが、この日はテーブルも片付けて立食でのスタート。それでも、身動きできないくらい大盛況です。(といっても、この写真じゃ暗くて見えないですね。)

代表でちょっとスピーチをさせられましたが、すごく反応がよくてうれしかった。

会場にはモントリオール在住の日本人の方もちらほら。

他にも、地元のブルワー達も大勢来ていました。

僕がビールの醸造の勉強をはじめた時に教科書的にすごく真剣に読んだ「New Brewing Lager Beer」という本があるのですが、その著者のGreg Noonanに偶然会って、ビールを誉めてもらったのには感激しました。

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夜も深まり少しゆったりして、テーブルもだされたりしましたが、音楽とミラーボールの光の中、まだまだ Japan Night は続くのでした。
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大正時代(?)のホップ畑 ~ 「信州早生の父」


DSCN1324ホップS

大正時代(?)のホップ畑。

「またそのねたか?幕末写真ジェネレーターだろ?」

ちがうんです。これは本物。

DSCN1329長野市

このブログを見てくれた長野市の荒木さんが送って下さった貴重な写真です。

今のようなフィルムが普及する前の時代。ガラス版の写真だそうです。

この畑は、今の長野県庁の近くとのこと。

DSCN1327ホップ畑S

これは、長野県の農事試験場の畑だそうです。

立派なホップです。

DSCN1331ホップ乾燥所S

こちらが、現在の長野のバスターミナル近くにあったというホップの乾燥場。大正九年の建設だそうです。

おとなりの中野市にも、アサヒとサッポロの乾燥場がありました。ぼくの子供の頃の記憶にもしっかり残っています。

DSCN1326畑武雄S

で、この写真が荒木さんのお祖父さんの、篠原武雄さん。

大日本麦酒会社の研究員として「信州早生」を開発し、県下のホップ栽培の指導にあたって
おられたそうです。

荒木さんのお話をそのまま引用させていただくと:

「信州早生」については「山鼻より白茎の雄を取り来たり、雌花は独種ザーツ」と記録にあります。家の言い伝え(?)では、祖父は故郷の佐久の野草だった「八重葎(やえむぐら・百人一首にも登場します)」が、ホップの原種に近いという発想から、長野県に適したホップが作れるはずだと思いついたということになっています。

とのこと。

その他にも。栽培のための機械を開発されたり、研究のためにミュンヘンやミルウオーキに行かれたりしたそうです。

アメリカ農水省からの、信州早生を新種と認めるという手紙も残っているそうで、まさに、

「信州早生の父」なんですね。

もともと、長野がホップの産地だったからこそはじめたぼくらのホップづくり。

ホップ摘みの経験がある大人はまわりに沢山いますが、こういう写真をみるとあらためて歴史を実感します。(それに、どの写真も本当にすばらしい。)

まして、「信州早生」を生み出したご本人の写真なんて、感慨無量です。

もしかしたら、今ではぼくらくらいしかやっていないかもしれない長野のホップづくり。歴史を実感して、あらためて頑張らなければと思いました。

信州早生も、きっと開発された当初に意図されたのとは違うタイプのビールで違う使い方をしちゃっているんでしょうが、ぼくらなりにその特徴が生きたビールをつくりたいと思っています。

荒木さん、本当に貴重な資料どうもありがとうございました!
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コンテストのジャッジをする(その2)


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写真は、審査二日目。イタリアのBirrificio Baladinというブルワリーのオーナー Teo Mussoと、イギリスのビールのコンサルタント・インポーター・ジャッジのGlenn Payne。

この他にも、スウェーデン、ベルギー、アメリカ、フランス、そしてもちろん地元のカナダと8か国からの9人のジャッジが参加。

Great American Beer Festival や World Beer Cup等での審査経験が豊富な人、ビールのジャーナリストやインポーターなど、幅広い経歴の9人です。

フリースタイルの審査ですし、ある程度ジャッジの個人的な嗜好に左右される点は否めないと思うのですが、そういう意味で幅広いバックグランドをもつメンバーを集めたということかもしれません。

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写真は、審査を終え、記念撮影を撮る際に、「刑務所の囚人の写真撮影みたいだ」といってふざけているところ。

審査中は私語厳禁ですが、二日間8時間近くも一緒にいたので、いろいろ話もできて刺激もうけました。

で、結果は(英語ですが)こちら。(ジャッジのうちの一人、Carolyn Smagalskiのサイトです。)

スタイルを基準にしないという審査故に、どうしても度数の強いビールをよしとするバイアスがかかりそうかなとも思ったのですが、結果はアルコール度数6%以下のものも約半分。

前回も書いた通り、当初はちょっと戸惑いましたがやはりスタイルとか度数とかに関係なく、やはりいいビールはいいんだとやってみて感じました。

あと、全体にビールのレベルは高かったと思います。弱点を探すというネガティブな面よりも、よりビールとしての魅力のあるものを選ぶという印象でした。

結果的には地元カナダ、それもケベックのビールが圧倒的でした。もちろんエントリーの比率も高かったのだと思うのですが、今回地元のビールのレベルの高さに驚きました。

モントリオールのビールのレベルの高さについては、また後日。
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日本のビール @ Mondial de la Bière


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今回のモントリオール・ビア・フェスティバル、日本のクラフトビールは初参加。(そういえば、アサヒとサッポロのブースもありました。)

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ヨーロッパやアメリのビールと一緒に、二か所ある"PETIT PUB"というブースで提供されます。

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今回はベアード・ビール、富士櫻高原麦酒、箕面ビール、イクスピアリ・ハーヴェスト・ムーン、盛田金しゃちビール、ブルーマスター、そして志賀高原ビールの7社が参加。

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美山ブロンドが、Dogfish HeadとMikkellerにはさまれて並んでたりしたわけです。

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ジャッジ等々で忙しくて、お客さんの反応を充分聞けたわけではないのですが、たくさんの方にポジティブなコメントをもらいました。

(たしか)木曜の午後には、売り切れるビールも。

ほとんどの人にとって、全く新しいビールだったはずですし、楽しんでいただけたんじゃないかと思います。

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こうして世界のビールと同じ土俵にならんで、初回の物珍しさだけでなく、ちゃんと実力で継続して選んでもらえるように、もっともっとがんばらないといけないなあと思うのでした。
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コンテストのジャッジをする(その1)


SDIM0326.jpg(パンと水、コーヒーは口と鼻をリセットするため。)

今回のフェスティバルで、「Concours MBière - MBeer Contest」というコンテストが行われました。

このコンテストの9人のジャッジのうちの一人として、ぼくも参加してきました。

ご存知の方も多いかもしれませんが、思うところがあって、今までぼくらは自分のビールを一度もコンテストに出品したことがありません。

そんな僕が、ジャッジをしていいのかとも思いましたが、今回招待してもらうのもジャッジをするのが前提でしたし、カナダのみならず世界から集まるビールを飲めるのも勉強になるのは間違いないと思い、引き受けました。

審査は6/3-4の二日にわたって行われました。

審査員は鍵のかけられた部屋で3人ずつテーブルにつきます。1回に3種類ずつのビールが運ばれてきて、それを15分で審査します。同じテーブルの3人には、全て違う組み合わせのビールが配られ、私語も許されません。トイレも自由にいけないという厳格さです。

このコンテスト、たぶん世界の他のコンテストとは相当違います。

あらかじめ決められたビールのスタイルのガイドラインを基準に、そのビールが審査されるのとは違い、このコンテストではスタイル等に一切関係なく審査が行われ、プラチナメダル1つと、ゴールドメダル10が選ばれます。あくまでも味を重視するということで、ビールの外観(色あいや透明さ等)も審査項目からはずされています。

スタイルを基準に審査が行われるコンテストで、素晴らしいビールが、そのスタイルに厳密にあわないということで受賞できなかったり、既存のスタイルを越えたビールが増えてきたりしているということもあって、このコンテストでは、純粋に飲んで美味しいビールを選ぶということが主眼に置かれています。

ぼくらに与えられる情報はビールのみ。

正直、例えば低アルコールの穏やかなビールから、高アルコールで個性の強いビールまで幅広くあるなかで、本当にいいものを客観的に選べるのだろうかと、最初は戸惑いました。

とはいえ、各ブルワーが真剣につくったビールです。

真剣にやってきました。

まず飲んでみて、自分の思うそのビールのスタイルを記入。あとは、香り、味を採点するとともにコメントしていきます。

4セット、最大12種類をティスティングして、休憩。その後もう4セット。これを二日間くり返します。

結構疲れましたし、戸惑いもしましたけど、非常に勉強にもなったのです。

ちょっと長くなっちゃったので、続きはまた。
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「定番をいじる」ことについて


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モントリオールの件はひとやすみ。

それにしても、単なる消火栓でも、見慣れないせいかすごく格好いいのです。

そう思いません?


今日は瓶詰めと仕込み。

定番のポーターのレシピを、思うことがあって修正。

「定番をいじるとはなにごとか!」

とお叱りをうけるかもしれませんが、前にも書いた通り、

「よりよい定番を求めて」

微調整を重ねるのが、ぼくら流。

定番の完成度を上げるのは、ぼくらにとって何よりも大事なことなのです。

とはいえ、今回は微調整以上の修正。

結果はまだわかりませんが、個人的には手応え大です。
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Luc !!!


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今回モントリオールで、一番お世話になったのが彼、Luc Lafontaine。

地元モントリオールの Dieu Du Ciel という会社のブルワーです。このDieu Du Ciel (フランス語の発音は僕には難しいのですが、「デュー・ドゥ・シエル」って感じ)は、カナダはもちろん、アメリカなどでもそのビールの個性と品質で高い評価をされています。

例えば、アメリカのビールの評価サイト Beer Advocate の Top Beers on Planet Earth というランキングで、Dieu Du Ciel の Pèchè Mortel というコーヒをつかったインペリアル・スタウトが、総合の16位(もちろんカナダのなかでは第1位)だったりするのです。

そもそも、今回のモントリオール・ビア・フェスティバルへの参加のきっかけは去年にさかのぼります。

フェスティバルの会長以下の主要メンバーが来日して、いくつかの醸造所を訪ねてまわったのです。うちにもはるばるきてくれたのですが、彼らを連れてきたのが Luc。

大の日本好きで、蕎麦やうどんも打つくらいの相当な日本通。毎年結構な期間を日本で過ごしているようです。聞いてみると元々はミュージシャン。バンドのベーシストとして、日本をツアーしたこともあるとか。

カナダへのビールの輸出は、意外に面倒だったのですが、それをまとめてくれたり、輸送の運賃を航空会社に掛け合ってくれたりしたのも彼。

Mondial de la Bière に日本のビールが参加できたのも本当に彼のおかげなのです。

開業11年目という Dieu Du Cielですが、現在はもともとのブルーパブの他に、数年前に大きい工場をつくり二か所で醸造しています。Lucはブルーパブの方のブルワー。ただでさえ週に平均3度は仕込むというのに、この週はフェスティバル関連の仕事も加わり相当な忙しさ。

にもかかわらず、時間をつかって僕に、いろんな人や、素敵なビールを紹介してくれました。

彼がいなければ、こんなに楽しめませんでした、本当に。

Thank you, Luc !
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会場 ~ モントリオール気質?


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Mondial de la Bièreの会場は、ウィンザー駅。

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現在は、主要駅としての機能は他に譲ったみたいですが、立派な建物です。

中にはいると、ガラス張りのコンコースと、オープンエアの部分とに、沢山のブースが並ぶ素敵な空間です。

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フェスティバルは入場無料。

でも、クーポン制なので、飲み放題ではありません。

それなのに、とにかくすごい人気です。

特に若い人が大勢楽しんでいるのが印象的でした。

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去年の入場者数は、およそ75,000人とのこと。

今年も、初日の速報値で前年比120-130%とかいってました。

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写真は、たしか水曜か木曜の午後。

かなりの人ですが、これでもまだ序の口。

金曜の夕方には、入場するための長蛇の列。2時間待ちとかだったようです。

身動きできないくらいの混み具合なのですが、これがモントリオール気質なのか、決して押し合ったりせずに、みんなリラックスしてビールを楽しんでいるのでした。

混雑はもちろん嫌なのですが、こんなにストレスの少ない人混みを経験したのははじめてでした。
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Mondial de la Bière


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で、「野暮用」の中身ですが、6月の3-7日に開催された、「Mondial de la Bière (=モントリオール・ビア・フェスティバル)」への参加です。

今年で16回目というこのイベント。

地元ケベック州のビールはもちろん、ドイツ、イギリス、ベルギー、アメリカなどはもちろん、イタリアや北欧も含め、450ものビールが集まる国際的なビアフェスティバル。

今回、はじめて日本のクラフトビール7社が参加

そんななか、どういうわけか僕にお声がかかったわけです。

参加の7社のなかでも、一番歴史も浅い新参者なのですが、せっかくご招待いただいたので、僭越ながら(でも遠慮なく)行ってきました。

写真は、オープニングのセレモニー。

日本のビールが初参加ということで、ちょっと話をさせられました。

モントリオールのあるケベック州はフランス語圏ということで、セレモニーは全てフランス語で進行。多くの人が英語も話すということで、ぼくは英語だったのですが、なにせ前後の話が理解できず、ちょっと面食らいました。

いろんなビールが飲めて、いろんな人に会えるのもいい経験になるかなあと、出不精の自分に鞭を打って出かけたのですが、結果は想像以上。

すごく収穫があったのです。

備忘録も兼ねて、このブログでだらだら書いていきますので、しばらくお付き合いください。
23:59 | モントリオール・SF 2009 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

あと100年!?


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以前このブログで書いた、酒蔵の中の通路。僕の子供の頃の遊び場ですが、現在補修工事中です。

なんせ建物自体100歳。結構「がた」がきてました。

土台が歪んだり、壁がもろくなったりということで、ここらで手直ししとかないということになりました。

愛着もある大事な建物です。手を入れながら、大事に長く使いたいと思います。

あと100年くらい!?
23:59 | 玉村本店 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

僕が虫なら


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花の色って、いろいろですが、やはり華やかなものが印象に残ります。

でも、ぼくが虫なら、結構白い花にひかれていきそうです。

どうしてかはわかりませんが。
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帰りました。


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帰りました。

いない間に今年の田植えも終わっちゃいました。

そういえば、梅雨入りもしたんですね。

とにもかくにも、さっそく仕込みです。

いなかった分、とりもどさないと。
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日常の景色


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みなれない景色って、やっぱり新鮮です。

これをみても、地元のひとならなんとも思わないんでしょうが、トラックの色やかたちとか、やっぱりなんかちがいます。

旅もいいです。
21:11 | なんか気になるもの | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

空の色


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前も書きましたが、よく空をみます。

雲が空の表情をきめることが多いですが、色だけでも印象はだいぶ違います。

この日は、夏の気配を感じました。

日本の天気はどうなのかなあ。こっちはずっといい天気です。
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みえるか、みえないか。


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この前の暗室教室の際、ランチにいった店での一枚。

なんとなくカメラをもっていたぼくに、

「ここなんか撮ったらいいんじゃない」

森谷さん

まあ、この写真の出来映えはともかく、光が見える人と見えない人はいるわけです。

やっぱり、ちがうなあ...
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飛行機に乗りたい!


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「野暮用」終了。内容については、また後日。

相当疲れましたが、ものすごく充実していて予想以上の収穫でした。

そして第二の目的地への移動の日。

14時出発のユナイテッドの便で、ワシントンDC経由で行く予定でした。

ところが、15時になっても出発せず。そしてフライトはキャンセルに。トイレの故障が直らないとのこと。とほほ。

幸い17時半のエアカナダの目的地向け直行便にふりかえてもらってほっとします。到着時間も直行になるので約1時間遅れるだけ。飛行機嫌いのぼくとしては、乗る回数がへるのもなんかうれしい。

ところがです。出発直前に、「乗せられない」とのこと。

席はあるのですが、重量制限の規定に引っかかるという理由。ユナイテッドとカナダエアの間の確認の問題です。

でも、結局最後には乗せてもらえるだろうとおもっていたが、僕ともう一人を残して、無情にも飛行機は出発。

やむなく、カナダへ二回目の入国です。

怒り心頭ですが、やむなく旅程変更。明日のフライトで我慢することに。

でも、チェックインした荷物がみつかりません。どうも僕を残して先に目的地に旅立ってしまったようです。

ユナイテッドの用意したホテル。Comfort Innというホテルなのですが、勝手にHoliday Innと思い込んでまたまたバタバタ。(とはいえ、「Holiday Inn」って聞き返したら、そうだといわれたし、もう一人フランスからきた人も同じ間違いをしていたので、100%僕のミスでもないと思うのだけど...)

結局部屋についたのは21時頃。

10時間かけて、モントリオールの市内から空港近くに移動しただけってことになります。

次の目的地での時間が限られているし、迷惑をかける人もいるし、最低です。

飛行機嫌いのぼくが、こんなに飛行機に乗りたかった日はありません。
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二階がない!


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写真はロマンスカーの展望席から。

娘一号が、「電車の二階に乗ってみたい」

といっていたので、展望席を予約。

楽しみに電車を待つ娘。

ところが、電車がきてみると、展望席も一階なのです。

なんとなく子供の頃にロマンスカーの展望席に乗ったうつろな記憶をもとに、勝手にぼくが二階席だと思い込んじゃっていたのです。

とはいえ、なんとなく楽しいぼく。

でも、隣の娘は相当ご機嫌ななめ。やっぱり二階じゃなきゃだめなのでした。

ごめん、今度またね。
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日本って...


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普段考えたこともないのに、海外の人に説明を求められたりして、「日本」てなにかをはじめて考えさせられる、意識させられることがあるものです。

なにが同じで、なにが違うのか。

そもそも、「日本はこうだ」とか、一言で簡単にくくれるのか。

例えば、

「日本のビールはこうだ!」

って、どう説明します?

う~ん。

正解かどうかは自信ありませんが、ぼくなりに、適当に説明しちゃってます。

でも、やっぱり飲んでもらうのが一番なのです。
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「すべては観察からはじまる」


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クローバーを播いて数日後、ホップの株をこしらえるタイミングで、株分け可能な分を、この実験場に植えてみました。

この畑のホップたちには、もちろん、肥料も農薬もつかいません。草も刈りません。

ですから、雑草に負けちゃって育たないかもしれないですし、虫や病気にやられちゃうかもしれません。

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「奇跡のリンゴ」の木村さんによると、「すべては観察からはじまる」とのことです。

以前に「なにもしない」とは書きましたが、決して放ったらかしで、結果オーライに期待するわけではありません。

ここでの経過を観察することで、ぼくらの米やホップづくりに、すこしでもいい効果を与えてくれることを期待しての実験なのです。
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ちょっと野暮用で...


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出不精で、飛行機嫌いのぼくですが、ちょっと野暮用で出かけてます。

インフルエンザ云々とやかましい、こんな時期に海外にいくのもどうかなあと思たのですが、半年も前から決まっていて、おまけに招待してもらっちゃっているので、行かないわけにはいきません。

飛行機嫌いとしては、

「これが最後の飛行機じゃなきゃいいなあ」

とか思いながら、一応写真撮ったりします。

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わかっていても長時間のフライト。

ごぶさたしている映画も二本みました。日本の便だったこともあって、「おくりびと」と「ジェネラルルージュの凱旋」。「おくりびと」、なるほどよかったです。

時差ぼけ防止に寝る努力もします。

残念ながら、直行便じゃないのです。この地図みながら、

「ちょっと、そこ寄ってよ、近いんだから」

と思いますが、寄ってくれるわけがありません。

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ワシントンのダレス国際空港。15年ぶりくらいかも。

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そういえば、左上の画面のこのかた、入院しちゃったんですね。詳しくは見てませんが。

ここからは、聞いた事のない小さい機種にのりかえます。

また不安です。

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途中で、成田で買った文庫本「重力ピエロ」を読了。(伊坂幸太郎の本は何冊かよみましたが、これが一番おもしろかった。)

で、やっと人生初カナダ。

くる機会がありそうでなかったのです。

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ようやくチェックインしたホテルの窓から、とりあえず一枚。

なんかだらだら続いた今日の記事。とりとめもなくてすみません。でも、家をでてからつくまで、本当に二十時間近い、長い移動だったのです。

で、野暮用の内容については、リアルタイムってわけにもいかないでしょうが、またぼちぼち書きます。

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雑草プロジェクト


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雪がとけて、さすがにそのままっていうわけにもいかないので、一回だけ土をおこしたりして、実験開始。

まずは、雑草対策と土への窒素分供給になるということで、クローバーをまいてみました。本来は秋に播いた方がいいようなのですが、とりあえず挑戦。

土と種を混ぜて、播いていきます。果たして、雑草に勝てるかどうか…

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ここの土は、なんにもしていなかったのに、ふかふか。これが自然の力なのかどうかわかりませんが、なんとなく期待をもたせます。

とはいえ、たぶん周りからは、

「あいつら、一体なんであんな雑草を育ててるんだ」

っていわれることになりそうです。

でも、手間をかけて「きれいな畑」とつくちゃったら本末転倒です。

ひらきなおって、この実験「雑草プロジェクト」という名前で行きます!

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実験の場


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実験の場所は、玉村本店から車で数分。過去十数年にもわたって休耕していた田んぼです。荒れてはいますが、実は結構素敵な場所でもあります。

なんせ、長い間放ってあった場所ですから、農薬や化学肥料の影響もほとんどないはず。

おまけに、周りの田畑とは隔絶された場所なので、無肥料・無農薬の実験をしても近くの農家に迷惑もかかりません。

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どうなるかわかりませんが、もし本当に「自然な」農業が可能であるならば、ほとんど手間もかからないはずです。

とにかくやってみるのです。
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