01/28/2010(Thu)
快心の仕込

写真は、大吟醸の三段仕込の最後の「留」につかう米を、「さらして」いるところ。
蒸し上がった米を、仕込にちょうどいい温度まで下げるのです。こうすることで、雑味が出にくくなる効果もあるのです。

この日の仕込が終わって、いつになく満足そうな顔で、
「今日は、快心の仕込が出来ました。」
と杜氏。
「快心の仕込」のためには、様々な要素がぴったりこないといけないのですが、この日は寒波の影響で寒かったことも奏功して、杜氏いわく「一切の妥協せずに」仕込が出来たそうです。
妥協といっても、次善の策は常に用意してあるのですが、その必要がなかったわけです。
ずっとやっていても、なかなかこういう日はないものです。天候のように、自分でコントロールしづらい面もあるのですから。(←気候を想定して、前もって仕込み計画を立てたりという努力もしています。)
聞いていたぼくも、なんかうれしくなりましたし、同じく醸造をするものとして、うらやましくもありました。
今日はぼくらも、朝から、新プロジェクトの第二弾ビールの最初の仕込。
まだ第一弾も発売してませんし、本当に売れるのか自信もないのですが、例によってつくりたいのでつくっちゃいます。
最初の仕込は、いつも通り緊張します。
何ヶ月も前から、何度も何度もつくりなおしたレシピをもとに朝の5時スタート。
さすがに、第一回目から100点とまではいきませんでしたが、予定と違った部分は、事前の想定内。
「快心」とはいえませんが、「満足」の仕込みでした。
出来上がるのはまだまだ先で、いろいろ心配もするのでしょうが、同時に楽しみでもあります。
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