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ヤキマと長野


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もしかしたら、「ゆるブル」はじまって以来、初めて写真なしの記事かもしれませんが、これは、アメリカ最大のホップ産地、ワシントン州ヤキマの気温を長野とくらべたもの。

新しいホップ畑に、どの品種を育てようかと検討していて、データを見つけたのでつくってみました。

「長野」とある方は、玉村本店のある山ノ内町の月別データが見つからなかったので、気象庁による長野市のもの。

くらべてみて驚いたのですが、ホップを育てる4-9月くらいの間の最高気温の推移はそっくり。夏の平均気温は長野の方が高いのですが、これは最低気温の違いが効いているようです。

でも、長野市よりも標高で300mくらい高いうちのあたりは、体感的には、最高気温は長野市とそれほどかわらないけど、朝晩はだいぶ低い印象ですので、このグラフ以上にヤキマとの温度差は小さいと思います。

とはいえ、やや気温的にはヤキマよりも高い分、品種の育ち方、収穫の時期に違いがあるのかなあと、あれこれ考えながら、どの品種でいくべきか、考えているのです。

もちろん、どんなビールにどういう風に使いたいかという点が、一番大事ではあるのですが。
23:59 | ホップづくり | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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comments

日照時間
どこかで育っているホップをほかの土地で栽培する場合、本来の土地と同等の品質にするには、緯度が近くなければならないと聞きました。ホップのが気温ではなく、日照時間の変化によって開花するからです。おおざっぱに見てみると、山ノ内町はカリフォルニアのサンノゼとモントレーのあいだくらいの緯度にあり、ヤキマとはずいぶん離れています。(ヤキマの緯度は北海道最北端あたり)。
それゆえ、国産ホップは海外の品種をそのまま栽培しているのではなく、品種改良が必要だったのだと思います。
昔々カリフォルニアはホップの産地だったと思います。そのころカリフォルニアで栽培されていた品種とかなら、多少いけるのではないかと思います。
藤浦 | 2010/02/15 10:26 | URL [編集] | page top↑
>藤浦様

コメントどうもありがとうございます。毎度のことながら、すごく勉強になります。

そうですよね、確かに日照時間の方が大事なのかもしれません。

まだ数年の経験ですが、アメリカ品種の収穫時期が、ヤキマよりもだいぶ早い印象だったせいもあって、温度の影響のことばかり考えてしまいました。

どんな品種が、こっちの気候に合うのかどうか、何年かかるかわかりませんが、気長に実験してみます。

またいろいろ教えてください。

ego-brewer | 2010/02/15 21:41 | URL [編集] | page top↑

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