09/08/2010(Wed)
酒造計画

自分が直接つくっているということで、どうしてもこのブログでは、ビールの話題が多くなってしまうのですが、今週のぼくの頭のかなりの部分をしめているのが、来年の日本酒の酒造計画。
そう、一応これでも造り酒屋の経営者でもあるんです。
前も書いたと思うのですが、ぼくも親父も、「つくり」がはじまってからの実際の酒づくりは、杜氏と蔵人たちを全面的に信頼し、任せて、極力余計なことを言わないようにしています。
もちろん、無関心なわけではありません。
ものをつくる人間にとって、自分で責任をもって、自分の考えで判断をしていくということがとても大事だと信じていますし、外野が余計なことを言わない方がいいと思うのです。
これは、ぼく自身も、ビールの醸造責任者として日々悩みながら同じように感じているからです。
とはいえ、任せる前に、自分達がどういう酒をどのくらいつくりたいか、つくるべきかを決める責任は、経営者であるぼくらにあります。
販売実績や在庫の見通し、お客様の志向の変化、それに自家栽培している美山錦の収穫の見通しなどをもとに、杜氏と一緒に酒造計画をつくるのが、この時期の大事な仕事なのです。
仕込んで、熟成して、市場に出すまで、日本酒はビールにくらべてもだいぶ長いスパンでものを考えないといけません。
基本的な玉村本店の酒造りや、縁喜の味というものはもちろんあるわけで、変えてはいけない部分もたくさんあります。
一方で、少しずつでも新しい挑戦をしていくことも大事だと思っています。
日本酒を取り巻く環境は、正直なかなか楽ではありません。
だからこそ、しっかり考えて、話し合い、お互い納得した上でシーズンインできるように、この時期の準備を大事にしようと思っています。
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普通に樽詰め?
それとも、湯籠もり?
写真は、樽詰めの準備で、お湯を張っているところです。
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