11/04/2010(Thu)
「うまい酒」にうなる

恒例の勉強会。
でも、だいぶ特別版。
「裸島」のラベルのこの四本。
そう、あの Kjetil さんの日本酒です。
裸島 = Naked Island = Nogne O というわけです。
すべて山廃の純米酒。左から二番目はにごり、右の二本は無濾過生原酒。一番右は、なんと"House Yease"とあります。
実はこれ、ぼくは先日 Kjetilさんとあったときに飲んでいたのですが、杜氏はじめうちのみんなに飲ませたくて、この勉強会開催というわけです。
で、結果ですが、一同、本当に驚かされました。
初醸造で、精米歩合も70%、そして山廃ということで、正直かなりごつくて、雑味のある酒をイメージしていました。
ところがです、どれもとにかくうまいんです。

あら探しをすれば、弱点もあるのかと思うのですが、そんな風に細かいところがどうのこうのいう前に、酒としてとても魅力的です。
山廃ならではの酸味が、しっかりとした味わいとマッチしています。度数やイメージよりも、ずっときれいな酒で、何杯も飲みたい気にさせられます。
ちなみに、この写真中央の赤いラベルのビールは、日本酒酵母をつかった20度近い度数のビール。
これも、去年の醸造直後に飲んではいたのですが、その後の熟成ですばらしい味になっていました。
Kjetil さんが、過去数年の間に何度も来日して、真剣に準備をしている姿を知っているぼくらとしては、この出来映えを納得することはできるのですが、それにしても驚きです。
200年以上もやっているぼくらですが、この一年目の成果に大きな衝撃を受けました。
素直に、おめでとうと言いたいと思いますし、同時に、ぼくらも酒、ビール共々、負けないようにどんどん挑戦をしていかなくてはという気にさせられました。
欠点のない「いい酒(=悪くない酒)」よりも、こんな風に人を感動させる「うまい酒」をつくらなくては。
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