05/26/2007(Sat)
M&A時代到来? (1)

「三角合併の解禁にともない、企業のM&Aがますます加速する」とかいう記事を見る機会が増えました。TOB云々という言葉も毎日のように目や耳ににします。
ぼくは、頭が悪いので、簡単な言葉で説明できないことは結局理解できません。最近思うのですが、多くの(全部とはいいませんが)M&Aの背景にあるのは、「どこの会社の商品(サービス)も大差ないから、そんなにたくさん会社はいらない」っていうことなのではないのでしょうか?
「目をつぶって飲んだらどこのメーカの商品かわからない○―ル」、「エンブレムを外したらメーカー名をあてられない車」、「リスクをとらず、横並びの金利の銀行」といったように、それぞれの商品が、顧客のニーズや経営効率上の制約に必死に応えようとしたが故に似通ってしまい、それが理由で「どれでも同じ」という状況になっているのではないでしょうか?
商品(サービス)が(ほとんど)同じなら、そんなにたくさん会社はいりません。それなら、その時点で大きい / 強い会社が2つも残れば十分ということなのでしょう。「いらない」と判断された会社は、保有している不動産等の、(本業とは必ずしも関係のない)換金可能な資産の評価くらいしか、市場から得られていないようです。実際、鉄鋼も、銀行も、自動車も、新聞も、流通も、なんでもかんでもどんどん少ない会社数に収斂しているのが今の世の中です。
生き残った大手が、効率よく、低価格で、平均的に大多数の人を満足させるというのは、悪いことではないでしょう。でも、へそ曲がりの僕のような人間は、それだけでは、なんだかとっても嫌なのです。
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