06/07/2012(Thu)
蔵人がつくる米

美山錦の田植え、今週です。
試行錯誤のあげく、去年から田植えのタイミングを少し送らせて6月の初旬に。
いい感じだったので、今年も継続です。

契約栽培とかよくありますが、この美山錦に関しては、蔵人みずからがつくる「自家栽培」。
中心は、杜氏をはじめとした蔵人です。
日本酒もビールも、「職人」という言葉がよくつかわれますが、技の比率はどのくらいなのか。
ぼく自身もよく考えます。
でも、ぼくらは、醸造って結局のところ、「農産物」を、酵母や麹といった「いきもの」の力を借りて、酒にすることかなって感じてます。
「技」(と清掃も!)は大事だけど、それだけじゃない。
いい素材を、よくも悪くもできるけど、素材の力以上の酒はつくれない。
だからこそ、「農」からかかわりたいと思うのです。

いくら機械で植えても、仕上げは手作業。
楽ではありません。

年に一回しかできないことだけど、毎年いろいろ考えてやってみて。
そして汗をかいて。
そうして、その年の酒をつくり、また考えて次の年にまた...
一人では、数十年、数十回しかできません。
玉村本店でも、まだやっと二百数回ってことか。
うまくなるのは大変ですね。
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