11/14/2007(Wed)
今年の美山錦

もう稲刈りからひと月以上たちましたが、また米の話です。
自家栽培の美山錦を特別栽培米の基準に変更して二年目。先日の等級検査で、今年の米は一等米として認められました。純米吟醸とか、本醸造とかいう、いわゆる「特定名称」の酒(玉村本店の酒はすべて特定名称酒です)は、三等米以上の米でつくらないといけないと定められているので、毎年この検査を受けているのですが、特別栽培に初めて挑戦した初年度は二等米どまりでした。
割れたり、未熟だったりする米が少なく、粒ぞろいでないといけないのですが、自分たちでも去年から品質的に、進歩を実感していました。酒造りには、心白(しんぱく)という半透明の白い部分が、真ん中に入っているものがいいのですが、この心白の入りも、去年以上に良くなって来ています。
肥料、農薬の量を減らすことで、収量も大幅に減ってしまった訳なのですが、ビール粕でつくった自家製堆肥をつかった米づくりに変えたことが、品質面では大きく貢献してきているようです。堆肥は、即効性のある化学肥料とはちがって、徐々に効いてきます。そういう意味で、去年以上に地力がついてきたというのが、今年の進歩の一番大きい要因だと思います。
まだ上には、特等米といった基準があります。そういう意味で、まだ発展途上であるのですが、逆に楽しみが残されているとも言えます。
今年の米でつくった酒を飲むのが、いまから楽しみです。
| ホーム |
comments
post a comment