02/26/2013(Tue)
やらないと出来ない

実は、ウィスキーの樽熟成をするまでには、何年も考えました。
海外で、同様のおいしいビールはたくさんあるわけで、やってみたいという興味はずっとありました。
でも、一方で、「樽の個性を借りるだけじゃないか?」「極論すると、ウィスキーで割ればいいんじゃん」みたいな部分がずっと気になっていて、手を出さずにいったのです。
伊知郎さんにお会いして、そんな点をぶつけてみると、
「そんなこといったらぼくら全部そうですよ。つかう樽の影響を必ずうけてるわけですから。」
ああ、そうか。
言われてみたら当たり前のことだけど、なんかそれでスッキリしました。
いろんな要素を組み合わせて、与えられた状況で最善をつくして、長い時間をかけて結果をまつ。
やってみないとはじまらないし、いい味を求めて努力してはじめておいしいものができる。
じゃあ、やってみよう。
というわけで、すぐに樽を送ってもらい、仕込んだのがTHE FAR EAST。
インペリアルスタウトとかバーレーワインとかをいれるのが普通でしょうが、やるなら一番自分たちらしくいこうということで、やっぱりIPAでいくことに。
それも、House IPA をさらに強力にして、樽の個性に立ち向かおうと。
秩父でのテイスティングの時に、伊知郎さんが自分のウィスキーの味の特徴のひとつに「柑橘系」という言葉をつかわれていたのも印象に残ました。
で、ホップたっぷりのウィスキ樽熟成ビールが出来たわけです。
やっぱり、挑戦してよかったなあと本当に思っています。
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そういっていただけるとうれしいです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
IPAとのことですが、これはバーレイワインじゃないのか?というほどの濃厚な味わいに、勿体無くて1時間近くかけて飲みました。
時間がかかったのはお味だけでなく、香りも超重厚だったから。グラスに注いで鼻をつけて香りをかぐだけで15分近くは経過してしまいました。
何はともあれ、今後とも玉村本店さんのビールを楽しみにしております。
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