FC2ブログ

ケーキと酒の共通点


06N129023.jpg


日曜の日経新聞に、洋菓子の値段が上がっている理由を調べる、という内容の特集がありました。原因には、ユーロ高でチョコレートの価格が上がった、中国などの需要や,オーストラリアなどの干ばつの影響で小麦が上がったということもあるようなのですが、なによりバター不足が一番の理由だとのことです。

確かに、バターが足りないというのは、最近耳にするようになっていましたし、スーパーなんかにいっても売っていないことが多くなっています。

背景には、牛乳の消費が低迷し生乳価格が下がる一方で、(またも)バイオ燃料の影響などもあって飼料の輸入価格が上昇し、酪農家の経営状態が悪化すると同時に供給が減少。その影響を一番先に受けているのがバターとのことです。(特売の目玉の牛乳も、きっとそのうち高くなるのでしょう。)

この記事で頭にうかんだのが、お米の話。米の需要も年々落ち込み、米価も低い状況。米農家は、高齢化が進み、後継者も不足。このままでは、田んぼもどんどん減っていきそうです。今年なんかは、特に不作でもないのに、酒米の確保に苦労しています。牛乳の場合と、とても状況が似ていると思うのです。

ビールに使うホップも、今年は信じられないほど市況が変化しています。過去十数年にもわたって、農家の収益が低かった一方で、需要の方は中国等のビール需要や、アメリカのクラフトビール業界の好調が続いたことなどが影響して増加傾向。そこで、急激に品不足、価格が急上昇。今は、価格以前に、どうやって量を確保するかという状況です。(それにしても、どうしてこんなに急に変化するかは、いまだに納得がいかないのですが。)

「農」をとりまく環境が、大きく変化している気がします。食の多様化、経済のグローバル化、過剰流動性、温暖化といった全ての要因が影響しているようです。

経済が成長するためには、分業が徹底し、効率的な市場競争が必要だというのは理解できますし、それに反対する気はありません。でも、うまい酒やビール、それにケーキなどを食べるためには、「分業」と「神の見えざる手」に任せるだけでいいのかと、不安に思う今日このごろです。
23:59 | 雑文 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑
看板 | top | 何かが違う

comments

妻が酪農機器製造を母体にした産業機器メーカーに勤めていますが、酪農農家への協力として社員食堂で牛乳やヨーグルトの無料配布が行われているそうです。

食料問題、農業問題とも一人じゃ解決が難しい問題ですが、自分達の生活に直結している問題なので何か行動しないとダメですね。
Shinya Komatsu | 2007/12/10 08:49 | URL [編集] | page top↑
いつもありがとうございます。この問題が、僕にとって最大の関心事のうちのひとつです。またいろいろ教えて下さい。
ego-brewer | 2007/12/11 17:41 | URL [編集] | page top↑

post a comment

管理者にだけ表示を許可する

trackbacks

この記事のトラックバックURL:
http://slowbrewing.blog104.fc2.com/tb.php/216-44354def
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)