07/16/2013(Tue)
たぶん本邦初!?"SHOUBU" の Miyama Blonde 樽生発売です!!

お待たせしました。
"SHOUBU" の Miyama Blonde 樽生、発売です!
先日のタナバタビアフェスタトヤマで先行開栓したこのビール。
実は、昨年の今頃に最初の試作品をつくって以来、一年がかりで正式発売にたどり着きました。

あの Miyama Blonde をベースに、信州早生をいつもよりも減らす一方で、第五の畑で仕込当日に収穫した菖蒲(しょうぶ)をホップがわりとしてたっぷりつかって仕込みました。
菖蒲って、端午の節句とかでお風呂にいれたりする、あのしょうぶです。(ちなみに、花菖蒲とは別物です。)
ぼくらの地方では、端午の節句は一月遅れの六月五日。
ちょうど、この菖蒲がいい香りになっているんです。
菖蒲はには、厄除け的な意味でのつかわれ方もあるようですが、血行をよくしたり、漢方なんかでも胃薬としてつかわれたりといった効用があるようです。
実際に、根をそのままかじると、お腹があったかくなっていくような気がします。
前にも書きましたが、この菖蒲の根の部分を日本酒に浮かべたのを、社長(=親父)にすすめられて飲んだときに、
「こりゃ、ビールにもいいかも!」
と思ったのがきっかけです。

富山で提供しながら、いろんな方々と話したのですが、菖蒲のことはなんとなく知ってるけど、香りまではイメージ出来ない人がほとんど。
いつもの Miyama Blonde とは、はっきり違うんだけど、菖蒲の香りはほどよく控えめ。
でも、口に含むと独特の香りと苦みで、キリッとスパイシー。
単なる「面白ビール」じゃなくて、ちゃんとした「和のスパイスエール」として仕上がったのではと思っています。
実際に和食との相性もいいと思います。

たぶん、菖蒲をビールにつかったのは日本でははじめてじゃないかなんて思いながら調べていたら、意外な発見も。
個人的には日本のものっていうイメージの菖蒲ですが、海外でも普通にあるようでして、英語名は "Sweet Flag" とか"Calamus" 。とはいえ、うちのクリスとか、イベントであった海外の人にその単語を言ってみても、ぜんぜん知らなかったので、あんまりメジャーではないようです。
ところが、調べているうちに、「17-18世紀頃、英国でホップのかわりにつかわれてた」なんて記述を見つけちゃった。
というわけで、世界初とは言えなくなっちゃいました。おまけに、日本固有のものでもないってこともわかっちゃったわけです。
でも、飲んでみて下さい。
ジャパニーズ・スパイスエールといっても、違和感ないんです。
本当に!
ご感想おまちしてます!!
(ボトルは、ラベルが到着次第、今週後半くらいに発売予定です。それまでどうぞお待ち下さい。また、現在の在庫は、定番全種類に加えて、HOUSE IPA とCBW、そしてこの "SHOUBU"のMIyama Blonde です。)
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