02/28/2015(Sat)
感動の一日

Hair of the Dog は、いまさらぼくがいうまでもなく、全米で、いや世界的に知られる大人気ブルワリーなのですが、そのビール工場は、これが全部。
仕込設備の大きさは、現在のぼくらの1/3くらい。
生産量も半分以下です。

もう、本人は、いやになるくらい
「なんで大きくしないんだ?」
という質問をされているはず。

答えは、
「おれは、このサイズがいいんだ」
それだけ。
ずーっと経済的には厳しかったとのこと。
でも、趣味の時間をつくったり、家族と過ごしたり、自分のスタイルは譲らない。

仕込は週に一日だけ。
でも、そのかわり、その日は24時間で五仕込。
ぼくらが訪問した時点で創業から21年経っていたのですが、ほんの数年前に相棒のデンバーさんが入るまで、すべてを、アラン一人でやっていました。

設備は、本当に可愛い。
ホームブルワーだったアランが、乳業なんかでつかわられてたものなんかも含めて買い集め、自分のつかいやすいように組み立ててつくりあげたブルワリー。

ほとんどの全てが手作業。
でも、コンパクトで、すごく作業がしやすい。
一人で全部やれるように、考え抜かれています。

今回参加した、各ブルワリーの設備だって、決して大きくはないけど、ちょっと違う。
どこが違うか?
距離感かな。
原料とか、プロセスとか。
においとか、熱とか、マッシュのかたさ/ゆるさとか。
なんか、そんな基本的なこととの距離感がとても近いのです。

新工場をつくっているぼくです。
ある意味、逆の方向に向かっているように見えるかも。
でも、気持ちは全く一緒です。
ぼくが、この日の感動を忘れなきゃですが。
もちろん、忘れませんよ。

コラボって、話題性っていう面ももちろんないわけじゃないけど、それ以上のことが必ずある。
この日は、ただ単に、醸造法や、レシピとかだけじゃなく、人柄とか、人生観とか、友情とか、そんなことをたくさん感じて、忘れられない一日となりました。
このきっかけをつくってくれた、マイケルにも大感謝。
Nogme Ø、今回、そして、もうじきもう一つ。
ああ、もちろん、自分が満足するだけじゃなく、結果として美味しいビールももちろんつくらなきゃいけません!
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