06/07/2007(Thu)
世代交代と酒米づくり

夏は農業などをしている人たちが、冬になると酒蔵に集まり、泊まり込みで、酒をつくるというのが、従来の日本酒づくりの姿でした。今でも、そういう酒蔵は少なくないと思います。
玉村本店でも、90年代の初め頃までは、そうした酒造りのベテラン達に頼って酒をつくってきました。ところが、だんだん蔵人たちの高齢化も進み、後継者の確保も簡単ではないことから、若手への世代交代を進めることになりました。優秀な人材を確保するためにも、冬だけの蔵人ではなく、年間雇用の正社員が大前提でした。
都会から入社した数名も含めた新人達が、ベテランに何年か、つきっきりで酒造りを教えてもらいました。今では、その若手が酒造りの中心です。技術の継承という意味でも、いいタイミングでバトンタッチが出来たと思っています。
同時に、昔と違って冬だけでなく、夏の労働力が増えた訳で、それなら米から作ろうということになり、始まったのが酒米の自家栽培です。
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