03/04/2008(Tue)
胴転ばし(どうころばし)

11月から続いた酒の仕込みも一区切り。米を蒸かす作業が終わりました。
胴転ばし(どうころばし)ってうちでは呼ぶのですが、「甑倒し(こしきたおし)」もしくは「仕込み仕舞い」という言い方の方が、一般的なのかもしれません。
胴と甑(こしき)は同じ意味で、昔、米を蒸すのにつかった桶のことです。写真のような釜の上に、その甑をのせて米を蒸かしたのですが、蒸かしの作業が終わって、その胴(甑)を転ばし / 倒して、洗うというのが由来です。(この釜は、もう蒸かしには使っていません。)
仕込みの終わった醪(もろみ)の管理や、酒をしぼる作業などはまだ春まで続くのですが、人手のかかる作業が、一段落し、蔵人の多くが家に戻るタイミングでしたので、ここで一冬の労をねぎらう意味で、お祝いの宴をもちました。
玉村本店は、以前も書いたように、世代交代が進み、通年の蔵人の比率が高いのですが、当時の名残で、今でも胴転ばしのお祝いをします。
今日は、その日。まだ気は緩められませんが、みんなで飲むのもいいものです。
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