03/20/2008(Thu)
北欧からの訪問者(2)

Kjetilさんの、今回の来日の一番の目的は、日本酒の講座を受講すること。外国人対象で、全五日間。3箇所の蔵をまわり、最終日にはテイスティングを含む試験があり、合格すると修了証がもらえるとのこと。なんでも、このために、海外から20人以上も集まるのだそうです。
というわけで、ビールの話だけでなく、日本酒にもとても興味を持っていました。杜氏と一緒に、蔵も案内したのですが、米の酒類による味の違いとか、醪の温度の管理の仕方の味への影響とか、だいぶ専門的なことに関しても、熱心に質問をしていました。

Kjetilさんのところは、全部で20種類以上ものビールをつくっているとのことで、全部を飲んだわけではないのですが、フルボディーでホップの効いたスタイルが多いようです。
うちのビールも、全種類テイスティングしてもらったのですが、例えばTakashi Imperial Stout は、Nogneのインペリアルスタウトと、アルコール度数とIBUが全く同じだったり、偶然かも知れませんが、味の指向に共通点も多いようです。ベースモルトも、うちと同じでマリスオッターが中心です。
日本酒のテイスティングも的確で、やはり味を理解する力は、酒であってもビールであっても一緒なんだなあと感じました。中でも、無濾過の生原酒とか、全体に味のしっかりしたものが、お気に召したようです。
それと、最初は純米酒が好きと言っていたのですが、一通り試飲した後で、「純米酒じゃないとだめだと、頭で思っちゃっていたけど、本醸造とかのアル添の酒でも、しっかりつくったものは、純米に勝るものもあるのだと、今日初めてわかった」といってくれたのも、ちょっと嬉しかったです。
| ホーム |
comments
「純米酒=旨い。いい酒」みたいな風潮は私も嫌いなので、それを短時間で見抜くなんて本当にしっかりした舌と柔軟な頭を持ってるんですね。
正直ビールではオールモルトの方が旨いものが多いように感じます(美山やベルギー等の酒税法上発泡酒除く)が、清酒に関してはアル添も素晴らしいものが多いですからね。
むしろ「純米酒」にあぐらをかいて、大した事無いものが多い気もします。
見習いたいです。
本当に鋭いコメントありがとうございます。うれしくなります。
口に入るものを、(へんな先入観や予備知識なしに)自分の舌で判断するって難しいことです。
アル添とか、副原料も、本当に意味があるようにしないといけないと思っています。
これからも、ご意見楽しみにしています!
post a comment