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新タンクを導入するの巻


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先日の続き。

この日、ドイツから届いたのは、新しいタンクたち。

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7,000Lのタンクはでかい。

もはや、さすがにぼくらの手にはおえないので、プロにお願いします。

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ビールをつくるには、仕込みの設備を大きくしただけでは生産能力は増えません。

仕込んだビールを、発酵・熟成させるタンクが必要だからです。

一つのビールが仕上がるまで、ビールにもよりますが、だいたい一月くらい。

その間、そのタンクは空かないわけです。

空いているタンクがないと仕込めないわけで、タンクの本数と大きさが、生産能力を決める大きな要素なのです。

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ぼくらの新工場は、増設に備えて、屋根の一部が取り外せるようにしてあります。

ここが空いたのは、醸造設備が届いた時以来、二回目。

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今回の導入のタイミング、もしかしたらまだちょっとだけ早かったかもしれません。

ぎりぎりで回せば、この新タンクたちなしに、今年の夏はなんとか乗り切れたかもしれないから。

醸造設備に大きな投資をしたばかりで、その回収もやっと始まったばかり。

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でも、ぼくらは、余裕も大事だって思ってます。

余裕がないと、需要を見誤ると定番とかに欠品をおこしちゃったり。

ぼくらは、絶対にしないと決めているのですが、早くタンクを開けないといけないというプレッシャーから、熟成不十分なビールを妥協して出荷することになったり。

他社に生産を委託するという手もあるけど、ぼくらはそれも絶対にしたくない。

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余裕がないと、新しいビール、面白いビールも、なかなかつくれない。

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そんなこといってるから、儲からないんだけどね。

「本当にこのタイミングでよかったのか」

経営者としての自分と、醸造責任者としての自分との間での葛藤は続くのです。

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今回、合計で4本のタンクを増設。

新設備でのダブルバッチサイズなので、これで理論的には、現在の生産能力の2倍近くまでいけるはず。

頑張らなきゃ。




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