12/31/2016(Sat)
私的十大ニュース 2016(下)

(つづき)
やはり、農業ははずせません。今年は、天候のおかげもあって全般に豊作。ホップの収穫量は昨年を100kg以上上回り、史上2番目でした。Harvest Brew (生ホップ収穫仕込)シリーズも大好評。大麦、ブルーベリー・ラズベリーも昨年以上の収穫。自家栽培の酒米「美山錦」の方も、収穫量はまずまず。品質はよく、バッチリ一等米でした。そのほか、ぼくらならではの素材である菖蒲はもちろん、あらたに蔵の裏の山椒の木という、灯台下暗し的な新素材を発見。それらを生かして、いままで以上に楽しんでいただけるものを目指して、ビール、酒をつくってます。今年もホップ収穫に参加してくれたたくさんのみなさんに、大感謝です!
今年は、コラボレーションが三つ。SMBL2017に合わせてつくった OXBOW とのビールはなんとウィスキー樽で主発酵。その後も木樽で順調に熟成中。リリースはまだまだ先ですが、かなりいい感じ。ポートランドでは、まず GIGANTIC と "OKI LAGER" を。ジャスミンライスと新ホップ Bru-1 をつかった爽快なラガーは、少量ですが、すでに日本でも飲んでもらえました。もう一つは、同じくポートランドで、Hair of the Dog と Brouwerij de Molenという巨匠たちと。"Side by Side" という名のこのビール。いまは木樽で熟成中。こちらも飲めるのはまだ先ですが、すごいメンバーと一緒に仕込むのは最高の経験でした。何度か書いてますが、コラボは、話題づくりのためだけではなく、自分たちが勉強するため。リスペクトするブルワーたちの人柄や考え方に触れ、大きな刺激をうける貴重な機会。来年も、すでに3つ予定されてます。楽しみです!
あまり新作を追いかけているつもりはないのですが、気づくと今年もいろいろ出来ました。IISS、一石三鳥、Baby Blonde Miyama、Not So Red、あらたな名前で生まれ変わった嗚呼! 爽快!!、限定版 山伏 / hop & brett、Adamuのカルバドス版、IBrA、そしてビールじゃないけど真面目につくったコーヒーも!なかでも、収穫祭スペシャルとしてつくった 1t IPA は、反響が大きかったです。というわけで、このうちの多くが、再登場の予定!限定が限定にならないのがうれしい悩みです。
バレルエイジ(樽熟成)には、すでに6年も取り組んでいます。時間もかかるし、まだまだ試行錯誤中。忙しくてなかなか集中できなかったりもするのですが、少しずつ進んでます。樽は、そろそろ100本。今年は、増殖する樽を置くための秘密のスペースも確保。"BITTER LIFE" で先行開栓した "Barrel Aged Red(仮称)” を含め、来年にはいくつか面白いのをリリース出来そう。ビール醸造をはじめてちょうど12年だけど、まだまだやらなきゃいけないこと、やりたいことがあるのはしあわせです。
新作とかの話が続きましたが、定番はやっぱり一番大事。そういう意味で、今年の最後の仕込みが定番中の定番 ペールエールの200回目の仕込みだったのはなんかその気持ちを忘れないようにということだったのかも。今年は、新タンクも増え既にフル稼働。さらに、新兵器 DryHopnikも大活躍しています。また、Africa Pale Ale 以来久しぶりに其の十を限定ラベルから新ラベルに。さらに、派手ではないけどぼくらの期待を込めて Baby Blond Miyama にも新ラベルを。そういえば、ratebeer で、日本の TOP BREWER にも選んでもらえました。コンテストとかに参加しないぼくらですが、"審査"とかではなくて、飲んで「うまい!」「面白い!」と言ってもらえるのは、なによりもうれしいこと。来年もがんばりますので、よろしくです!
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