11/27/2017(Mon)
「算数」で焦った日

アントワープで行った店。
小さいんだけど、とにかく素晴らしかった。
シンプルで、安い。
でも、本当にうまいし、居心地がいい。
立ち飲みだったんだけどね。
高級店じゃないんだけど、たぶん、ぼくにとって、今年のベストはこの店になると思います。
ここに限らず、お店に行くと、ついついいろいろ考えちゃいます。
素材、つくり方、盛り方、酒の品揃え、食器、店構え、ロゴとかのデザイン、内装、小物のセンス、店の人のファッション、サービス、トイレ...
そうした、いわば「アート」の部分と、
何席あって、客単価がいくらくらいで、何人働いてて、品数がどのくらいあって、原価がどのくらいで、支払い方法がどうで、滞在時間がどのくらいで...
っていう、「算数:の部分。
商人の家で生まれ育った性なのかな。
もちろん、「アート」はすごく大事だし、それがなければ魅力はない。
でも、「算数」が伴なわなきゃ続けられない。
いい店は、意図してなのか、偶然なのか、もちろんその両方が成り立っているんです。
今日、決算の数字が上がってきました。
なんか、思ってた数字とだいぶ違ったので、会計士さんにいろいろ質問します。
個人的につけてたデータとのズレに、どうも納得が、いかなかたんです。
で、再度精査してもらったところ、やっぱり間違ってました。
まだ申告前だったからよかったけど、危ないとこでした。
いつも、「自分たちの飲みたいビール」なんて言って楽しくやってますが、やっぱり算数も大事。
ちゃんと自分たちの状況を把握してないと、安心して遊べない。
よく、
「自分でビールをつくりたいんです。」
っていう人が来ます。
「ホップ、つくりたいんです!」
ってのも。
うちにも何人かいるしね。
そういう人たちに、「算数」の質問をしてみると、かなりの確率でしどろもどろ。
唯一の例外は、京都醸造のクリスかな。
もちろん、「算数」だけじゃ全然ダメだけど、「アート」だけでも厳しい。
一人で両方やるのはかなり厳しいけど、その場合、補い合える「いい仲間」が必要だと思います。
「人と一緒にやる」って、別の問題が発生するけどね。
まあ、とにかく、そんなことを考えた日。
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(真面目な話、設備投資や製造原価の算数を教えていただきたいです)
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