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違和感


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写真は、今年配られた減反を促すちらし。気になったので、いったん捨てたのを拾い直してきたので、くしゃくしゃです。

食料危機という言葉を聞く頻度がこんなに高いのに、まだ田んぼを減らせという政策が続行中というわけです。

そりゃ、米の価格が低いと農家がやっていけないというのはわかります。実際、米の価格は、現在一俵(60kg)あたり14,000円程度だそうです。一反あたり10俵とれるとして、1haの田んぼでも、総売上が140万円にしかならない計算です。そこから費用を差し引かないといけないわけです。

ところが、今日の日経新聞を読んでいてびっくりしたのですが、日本が中国から輸入する米の価格は、今年の1月時点でほぼ1万円。この価格は、過去10年で2-3倍になっているというグラフがありました。僕の想像よりも、価格差がだいぶ少なかったので驚いたわけです。食糧危機が叫ばれるようになったのは最近ですし、この価格差は、さらに縮小しているかもしれません。

この記事の著者は、減反政策で高価格を維持するのではなく、米の価格を国際競争力のある水準にして、その価格下落分を補助する方が、消費者にも、食糧自給率の向上にもいいという主張です。(ほぼ同じ内容が、こちら。)

日本の食糧自給率は、1969年の79%から39%まで低下。減反は全水田の40%。そのうちの約60%は転作どころか、作物も植えられていないとのこと。

先日、町村官房長官が、「食糧危機の時代に、減反政策とはもったいない」と発言したものの、農水族議員の猛反発で、すぐに発言を修正するということもありました。

いろいろ事情もあるのでしょうし、不勉強なので断言はできないのですが、僕も田んぼを減らすことには、すごく違和感を感じでいます。

去年のホップの高騰以来、いざとなった時は、必要なものが、お金(=高い価格)で解決できずに、本当に手に入らなくなるのではという恐怖を感じています。

余っているはずの米に対して、そんな心配をしなくてはならなくなる時代は、意外にすぐくるかもしれません。心配です。
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