06/13/2008(Fri)
世界征服!?

ずっと交渉中との噂が流れていましたが、ビール業界世界第二位(首位とする報道も)のベルギーのインベブが、世界第三位、「バドワイザー」のアンハイザーブッシュに正式に買収の提案をしたそうです。
アンハイザーブッシュのアメリカでのシェアは48.5%とのこと。そんな巨大会社ですら買われるかもしれないというのは、さすがにびっくりします。提案されている買収総額も4.9兆円と、想像もつきません。
アメリカの象徴的な会社の一つですし、すんなりいくかはわかりません。仮に実現した場合、両社で世界シェアの1/4。現在世界トップのSABミラーとあわせて上位二社だけで43.9%を押さえるそうです。
多分さらに、寡占化が進みそうですが、いずれにしても、シェアを確保してすることは、「経費削減による合理化を進め、経営効率を高める」っていう方向性のようです。
株主ならともかく、飲み手としては経費削減だけならあまり興味ありません。「もっと美味しいビールが飲めるようになる」という話ではないからです。
もしSierra NevadaやStoneが買収されるとかいう話なら、味がかわったり、つまらなくなっては困ると心配しますが、バドワイザーとかなら正直どうでもいいかなという気がします。
日本の大手はどうなるでしょう?キリンの販売量は世界トップの1/6程度。利益率(額ではなく)は両社の1/3~1/4の水準。
すごく大きいと感じる日本の大手でもこんな感じ。成熟して成長余地の少ない日本の、(相対的には)利益率の低い会社を買いたいかどうかわかりませんが、何が起きてもびっくりできないわけです。
最近、アサヒビールが、インベブと提携強化を発表しました。ベルギーのヒューガルデンやレフとかの日本での販売に力を入れるそうです。これも再編と関係なくもないかもしれません。(インベブのアメリカでの提携先がアンハイザーブッシュだったわけですから。)
僕は、世界征服とは無関係ですし、もちろん関心もありません。でも、原料の確保とかに影響がでてこないともかぎりません。それ以上に、この世から選択の余地が減っていくことは、いやあだなあと思います。
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