06/30/2018(Sat)
たぶんニューイングランドにはない

昨日のつづき。
OKITE YABURI は、お互いにとって初挑戦だらけ。
志賀高原ビールにとっては、はじめてのヴァイツェンであり、クラウゼニング(=醗酵の途中で、麦汁を足すこと)をはじめ、デコクションや細かな温度のステップ、発酵の温度管理やガスのつけ方などなど、富士桜さんの伝統的なドイツ流のつくりかたには、新たに学び体験したことが本当にいっぱいありました。
富士桜高原麦酒さんとしても、オーツ麦をつかうこと、こんなにたくさんのホップをつかうこと、ペレットじゃないホールホップをつかうこと、タンクにドライホップをすることなどなどがはじめて。
それに加えて、お互いにとってはじめての体験として、 日本に上陸したてで、最近 "Sabro" っていう名前がついたばかりの新ホップ HBC 438 をモザイクに加えて大量に 使用。
おまけに、ニューイングランドスタイルIPA と同じホップの使い方を、伝統的なヴァイツェンづくりの手法に加えてやってみました。
結果は、飲んでいただくのが一番ではあるのですが、まず色はこんな感じ。
通常のヴァイツェンよりも、さらにかなり濁ってます。
天通さん的にも、通常は、こんな風にはならないとのこと。
乳製品ではありません。
大量の小麦麦芽に加えて、オーツの影響もあって、5.5%の度数以上のマウスフィールはあるのですが、飲み口はかなりドライで、結構たくさん飲めちゃいそう。
フルーティーな香りが強烈なのですが、このニューイングランドスタイルのIPAの典型的な柑橘の感じとはだいぶ違います。
正直、大量のホップで、本当にヴァイツェンを台無しにしちゃうのではないかと心配だったのですが、結果としては、富士桜さんのヴァイツェンらしい、バナナのようなフレーバーは健在。
ホッとしてます。
そこにさらに、ライムのような柑橘感に、ストーンフルーツ的なトロピカルな香りが加わって複雑な感じ。
バナナベースのミックスジュースかスムージーか。
甘くはないけどね。
とにかく、今までない感じに仕上がりました。
これをニューイングランドスタイルというのは、どうかとも思いますし、そもそもあちらでもそんなのないんじゃないかな。
ははは。
味に関しては、飲んでもらうしかないのですが、
「これは間違いなく、富士桜と志賀高原のコラボだ!」
って思ってもらえると思います。
是非、飲んでみてください!
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