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ペールエールの進化


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200回目の仕込みは、ペールエール。実は、1回目も、100回目もペールエールでした。

一番たくさん仕込んでいる定番中の定番。よく言うのですが、そば屋の「もりそば」のようなものですから、ある意味一番大事なビールだと考えています。

基本的には、かわっていないのですが、けっこう全然違います。

仕込み毎の微調整には、

1. 原材料の変化に応じて.安定した味にするため
2. よりいいビールを目指して

の二種類があります。1は、やって当たり前。問題は2の方です。「メーカーなんだから、特に定番なんだから、そんなに味をかえちゃ駄目だ」というのは、正論だと思います。

でも、僕らは、まだまだ駆出し。それに小さい会社です。より「自分たちがいいと思うビール」にするために、積極的に挑戦をくり返してきています。

もちろん、志賀高原ペールエールらしい部分は大事にしながらですが。大小の試行錯誤を続けてきました。

モルトの配合、ホップの種類と投入のタイミング、糖化の温度、醗酵の管理...

たくさんのパラメーターがあります。毎回のビールの味を吟味して、すこしずつそれらをかえてみながらたどり着いたのが、現在のペールエールです。

今は、マリスオッターをベースに、6種類のホップを10回以上に分けて投入しています。

昨日の仕込みと同時に、ペールエールの瓶詰めもしました。製品版では一番新しいこのペールエール。実はかなり気に入ってます。しっかりとしたホップの主張がありながらも、飲み飽きしないバランスのきれいなビールになっているのではと思っています。

「最新の志賀高原ビールが、最良の志賀高原ビール」であるべく、これからも真剣につくっていこうと思います。(どこかで聞いたフレーズですが、わかります?)

「いまの限定ビールはなに?」って聞かれるケースも多いのですが、限定ばかりではなく、その時の定番ビールも楽しんでいただきたいと、いつも思っています。
23:59 | 志賀高原ビール | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑
また、ビール(類)業界の数字に思う。 | top | 200回!

comments

ドイツの某有名スポーツカーメーカーでしたっけ?
チャップリンも同じ様な事言っていますね。
「私の最高傑作は次回作である」
と。

IPAではまった私ですが、今はペールが一番好きです。
でもポーターも実はすごく旨いし、IPAももちろん旨いし。
ミヤマも独特の甘味が好きだなぁ…
ウィートも爽やかで良かったし…
全部好きです^^
RIN | 2008/07/17 18:56 | URL [編集] | page top↑
>RINさん

さすが、当たりです。チャップリンは知りませんでした。覚えておきます。

「全部好き」なんて最高に嬉しいです。これからもよろしくお願いします!
ego-brewer | 2008/07/17 19:27 | URL [編集] | page top↑

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