09/20/2008(Sat)
頼りになるもの

金融の大混乱。いやあ、本当にすごい一週間でしたね。
経済への影響はもちろん、より直接的には、かつていた業界ですし、まだたくさんの知人も働いているわけで、本当にどうなるのか、まだまだ心配です。
それにしても、格付けってなんなのかと、あらためて思わせられます。信用力を判断するために、みんなが頼っていたはずの格付け。破綻したリーマンは、破綻直前の最後の最後までA2/A(Moody's/S&P)。米政府による救済がきまったAIGはAA/Aa2。ちなみに、わが日本国は、ムーディーズによると、リーマンと同じA2、S&Pの方は、リーマンよりも高いけどAIGよりも低いAA-。
まあ、いままでも悪くなりはじめてから、あわてて格下げが続くという事はあったわけですけど、それにしてもなあと思います。
不動産やクレジットリスクの証券化/スワップとかも、この格付けという制度に相当依存していたわけなのに、あっという間にこの大混乱。
砂上の楼閣って、このことでしょうか。
第三者の評価っていうのは、非常に便利だし参考になるわけで、頼れるにこしたことはないのですが、こういう状況をみると、やはり自分で感じたり判断したりする力って本当に大事だと思います。
受賞歴とかは、選択の参考にはなるけど、本当にうまいかどうかは自分で判断しなきゃダメなように...
賞味期限とか、表示に頼るだけじゃなくて、安すぎるのではと疑ってみたり、においをかいでみたりしなきゃいけないように...
それまで想像できなかったようなことがおこると、何を信じていいんだと思うわけですが、逆に考えると、そんなことおこりっこないとあきらめていたり、想像すらしなかったことも実現するかもしれないわけで、どうせならポジティブにいきたいものです。(根拠なしですが。)
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