11/30/2008(Sun)
ちょっと特別な酒、だいぶ特別な酒

写真は、発売を開始した「大吟醸出品原酒2002」です。この酒、そのなの通り、2002年に醸造された大吟醸のうち、鑑評会などに出品するための原酒を、そのまま保存していたものです。
山田錦を39%まで精白し、長野県のアルプス酵母で醸したこのお酒、その年の全国新素鑑評会で金賞を受賞、同秋の関東信越国税局の酒類鑑評会でも優秀賞を受賞しました。
なぜいままでとっていたのか。あまり深い理由はないのですが、実はこの酒が仕込まれたころ、ちょうどうちの娘達が生まれたこともあって、親父(=社長)の一言でとっておくことになったのです。
今回、その秘蔵の (?) 酒を発売することに。なにせ出品用の原酒。720mlで150本しかありません。だいぶ特別なこのお酒、ちょっと高いですが、木箱にいれて1本1万円で販売します。
飲んでみると、大吟醸ならではの華やかな香りに、熟成によるまろやかさが加わって、なんともうまいのです。どんどん飲みたくなっちゃうのですが、原酒ということもあって、結構酔っぱらいそうでもあります。

シリアル番号をふってあるのですが、僕が娘達のために何本か確保しちゃいました。成人したときと、お嫁に行く時用がいるかなあ、なんていっていると、同い年の娘さんがいる轟君も一本、お買い上げに。
まあ、売れるかどうかはわかりませんが、それだけの価値はある酒じゃないかとおもっています。特別な贈り物にもどうぞ!

同時発売するのが、山田錦純米吟醸 2004。こちらは、50%精白の兵庫県産山田錦を100%使用した純米吟醸。ご承知のとおり、玉村本店では現在全ての酒を長野県産の米だけでつくっています。この酒は、それ以前、ぼくらの勉強の意味もあってつくっていた酒の一部を、長期熟成していたものです。
熟成を重ねた山田錦の力。やはりさすがです。こちらの酵母は9号系。純米吟醸とはいえ適度にお燗して食事のお供にしていただくと格別です。価格は720ml 1本、2,100円です。
あまり熟成した酒をお飲みになる事もないかもしれませんが、力のある米でつくったいい酒が、歳を重ねてどうかわっていくのか。この機会に、どうぞお試し下さい。
つくれといわれても、すぐには出来上がらない特別な酒。気に入っていただけたらうれしいです。
玉村本店のHPはこちら。
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