01/11/2009(Sun)
女性向き?

小麦モルトをつかったシルクエビスというエビスの限定版がでるとの記事。「小麦のまろやかさが苦みを和らげて」「主に女性の購買を見込む」とあります。
「女性向け」とか「若者向け」という商品がでるたびに、「苦みをおさえて」という文字を目にします。本当に女性(や若者)は苦みが嫌いなのでしょうか?
志賀高原ビールを飲んでいただいて、女性の方に「おいしい」といってもらえることは多いです。ご存知の通り、大手メーカーのビールにくらべて「かなり苦い」方の、うちのビールでです。
「普段ビールな飲まないけど、これなら好き」といっていただくことも多いですし、一般に女性が苦手といわれる黒いビールですが、志賀高原ポーターは女性に好評です。「IPAが一番好き」なんていう女性にも何度もお会いしました。
ぼくは、「味」と「苦み」そして「香り」のバランスの問題じゃないかと思います。
「景気が悪い」っていわれ続けると、実際以上に景気が悪い気分になっちゃうように、「女性や(若者には)苦いとだめ」みたいな雰囲気をつくっちゃうのは、自分の首をしめているような気がします。
「女性」「若者」を意識して、「端麗辛口な吟醸酒を冷やで飲む」という方向に一斉に走った日本酒業界とも似ていると思うのですが、結果として日本酒が「そうした酒」を好む「女性」や「若者」に支持されているかどうかは疑問です。
というわけで、ぼくらは勝手に「苦くて美味しいビール」路線でいくのです。
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comments
コメントどうもありがとうございます。すごくうれしいです。
これからもよろしくお願いします!
この日記の内容凄い好きです。
ご指摘のとおり、バランスが大切なのですね。
どうもありがとうございます!うれしいです。
>kiyo10さん
コメントどうもありがとうございます。これからもよろしくお願いします!
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