01/18/2009(Sun)
「かに」と「かにかま」

(写真は缶詰ですが、もちろん本物の方が好きです。かに缶の写真を撮る夫は、奥さんには相当不信だったみたいです。)
2008年のビール類出荷量は、前年から2.7%減少。そのなかで、「第三のビール」がシェアを伸ばして23.7%と23.3%の発泡酒を逆転したそうです。発泡酒でも第三のビールでもない「ビール」のシェアは53.1%とのこと。
これを1998年とくらべると、総出荷量で14.9%減少。1998年は、「ビール」のシェアが86.5%で残りが発泡酒でした。(第三のビールはまだ登場していません。)ということは、「ビール」の出荷量だけをみると、この10年で52.2%とほぼ半減したわけです。
技術革新、税制、景気等いろいろな要因が影響しているのでしょう。
ぼくは、「ビール類」っていう言葉を聞くといつも考えちゃいます。というのは、「本来のビール」を「かに」に例えたとして、「発泡酒」や「第三のビール」って、「かにかま」みたいなものだと思うのです。「かに」の話をするときに「かに類」として「かに」と「かにかま」両方を同じ土俵でしますか?
「かに」を食べていた人が半減し、その人たちが「かにかま」にのりかえたっていうような状況が起こったというイメージなのでしょうか。
『「かに」は半減したけれど、「かに類」市場全体でみたら、落ち込みはそれほどでもありません。』
『「かに」の落ち込みを、新ジャンル「かにかま」で挽回します。』
『コレステロールゼロの「かにかまZERO」でシェアUPを図ります。』
『いまは、「かに肉入りかにかま」が支持を集めています。』
とか。(ほんとうの「かに類市場」のことはよく知りません、念のため。)
以前テレビでみましたが、「かにかま」の世界の技術革新もすごいようで、色や風味はもちろん、裂いたときの感じまで、本当の「かに」に相当近づいてきているようです。価格と味のバランスで、かにじゃなくてもいいやという人が増えるのもわかる気がします。
「かにかましゃぶ」「かにかまチゲ」「かにかまチャーハン」「かにかま玉」… どこまでが「あり」でしょうか?
ぼくはやっぱり「かに」は「かにかま」にはかえられないと感じるのです。価格の問題で食べる機会が減っちゃっても、食べるなら「かに」を食べます。もちろん、これはあくまでもぼく個人の好みの問題ですが。
ぼくらは、田村正和さんにも「かにかま」とまちがえられないような、「かに」をつくっていこうと思っています。
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comments
どんなに日常的になったとしても、酒はハレの飲み物だと思います。
背景の薄い商品に魅力は感じません。
ですが、チーズかにかま(渦巻き)だけは許してください~w
今度食べてみなきゃ!
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