01/23/2009(Fri)
Collaboration Brew

(しかしでかい!ぼくも一応181cmなのですが...)
クラフトビールの世界では、最近、特に海外でビール会社同士のコラボレーション・ブルー(Collaboration Brew)が盛んです。
他業種とのコラボならともかく、考えようによっては商売敵でもある他社となぜコラボするのか?
そもそも、国内外に限らず、クラフトビールに携わる人たちは、たいていオープンです。企業秘密を隠すのではなく、むしろお互いに情報交換を積極的にしています。
アメリカはいまでこそ、クラフトビールが全ビール市場(←ビール類といわなくてよくてうらやましい)の5-6%を占めるまでになってきたわけですが、それでも、まだまだ自分たちのつくる個性のあるビールを、よりたくさんの方々に飲んで欲しいという気持ちをみんながもっています。StoneのGregさんと会ったときも、全く同じことを言っていました。
シェアがまだまだ1%にも遠く及ばない日本でもこの状況は同じで、お互いの足を引っ張る前に、むしろ一緒に、よりいいもの、より面白いものをつくって、市場の底上げをしたいという気持ちの方が強いのです。
Kjetilさんも、海を越えて、沢山の会社とコラボしてきたわけですが、
「いいビールをつくるには、何百も何千もの方法があるし、会社毎にやり方も異なる。一緒にやることによって、自分たちのやり方とは違う新しい発見があったりして、非常に勉強になるんだ。」
と言っていました。
これには全く同感。今回は、ぼくらの定番の変形とかではなく、いままで挑戦したことのないスタイルのビールをつくったのですが、そもそも、どんなものをつくろうかというところから始まって、最終的なビールの色や味、香りのイメージを共有し、その具体的なレシピを詰める過程で、たぶん普段のぼくだったらやらなかっただろうこともたくさんあって、すごく勉強になりました。
自分たちらしさはしっかり主張しながらも、あえていつもとは違う相手のアドヴァイスを積極的に受け入れてみることにしました。といっても、まあ、もともとお互いのビールに共通する部分が多いから、一緒にやることになったという要素はあるのですが。
こういうプロセスを経て生まれてくるビールって、単なる1+1=2以上のものになる可能性があるなあと、やりながら実感しました。
結果として出来上がるものが、ビール好きのみなさんに面白がっていただけて、クラフトビールへの興味や関心が高まるのにつながったら、うれしいなあと思うのです。
年明けから、ずっとメールのやり取りをしながら準備してきて、醸造の当日まで。ワクワクした気持ちがどんどん高まっていったわけです。
醸造を終えたいまでも、出来上がりがどうなるか、ワクワクは続いています。今は手応えと一緒に。
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