02/04/2009(Wed)
日本人の感性(言い訳です)

「電話ボックスの中の濡れた子犬の匂い」
これ、最近海外の醸造関係のWebサイトでみつけて、思わずうなったコメント。
前も書いたと思いますが、僕らはビールでも酒でも、飲んで表現するボキャブラリーに乏しいです。
「がつん」とか「ふぁっー」とか「どへん」とか、わかったようなわからないような言葉でしか表現できないのですが、結構お互いに意図することはわかったりします。
そもそも、日本人にくらべて欧米の人たちは分析的で、例えば音楽を五線譜の上で、しっかりと書くことで、だれにでも再現可能にすることに長けていると、親父(=社長)にいわれたことがあります。
たしかに、日本では、職人とかでも「教えてもらうんじゃなくて盗め」みたいなことが主流だったのような。
逆に言えば、誰でもがわかるように表現しなくても、感覚で、必要なことを理解したりすることができる感性が日本人には備わっているのかもしれません。
な~んていって、ボキャブラリーの乏しさを正当化するのです。
嫌がる子犬を無理矢理濡らして、今時珍しい電話ボックスを探すかわりに。
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comments
書き込みは初めていたしますっ。
松本市の降幡です。
先日はありがとうございました!
濡れた犬の毛って独特のにおいがしますから、
分かるような気がするけれど、
もし、犬種で差があったら?
電話ボックスは密閉されているから、
もあっとするのか…と思うと、
もしかすると欧米の気候と日本の気候にも差があって、
きっと画一化された言葉では表しきれないんだろうなぁ…と思ったりします。
それが実に面白くも感じます。
日本酒からお酒に入り、
色んな表現を思っていく中で、
専門書は利き酒用語中心に展開し、
またフィリップ・ハーパーさんの著書を見ても、
同じ醸造酒だからかワイン文化に影響を受け、
受ける表現、イメージよりも、
味覚に応える表現をするような気がしています。
数年後、ウィスキーの世界を知るにいたり、
今度はウィスキーの専門書を見ると、
思い浮かべるイメージワードを組み合わせた表現で、
実にキーワードに富んでいて面白いデスネ。
トップノート、ボディ、フィニッシュなどの区分に、
何を思うか…が羅列して書いてあるだけなのですが、
それらを頭の中で融合すると、
「もしかするとこんな香味だろうか?」と想像できます。
至って今、表現は自由でだからこそ面白いし、
色んな方の色んな表現を感じてみたい!
…と思います。
文字で表現すると「ガツン」でも、
実際にお会いしてみると「ガツン」にも多種多様なもの。
テンションの高い雰囲気、もしくはその逆、
自分との感じ方の違い、楽しいです♪
…長文、失礼しました~(汗)
どうもありがとうございます!
表現って難しいけど面白いですよね。
轟君が、「海外の人は、少ない言葉をつかってすごくうまくいろいろな表現をする」といっていました。
確かにそう思います。それって、五線譜の上に再現可能にするということに通じるようにも思います。
ぼくらも、あまりに分析になり過ぎないようにしながらも、もうちょっと再現可能な言葉を考えたいと思います。
これ自体意味不明かもしれませんが...
濡れたダンボールという表現があります。
これは、リトルミルを表現した有名な言葉です。
カナブン、カブトムシ臭なんて、面白い表現も飛び交います。
言っている本人はもちろん真顔です。
カナブン、カブトムシですか。
カメムシのにおいのビールとか、つくらないようにしないと...
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