07/12/2007(Thu)
「ビール」離れ or「 ビール類」離れ?

先日のエントリーと似ていますが、ご容赦を。僕にはとても気になることなのです。
大手ビール会社の今年上半期のビール系飲料の出荷量が発表されました。前年同期比で-1.9%。統計をとり始めた1992年以来最低とのこと。
全体の53.9%を占めるビールの出荷量が-2.8%、同25.6%の発泡酒が-2.7%。対して、シェア20.5%の第三のビールは+1.5%。「特に、若者のビール離れが深刻である」という「業界関係者」のコメントが記事にあります。
これだけを見ると、第三のビールのような、「ビール風飲料」ではなく、「ビール」離れが一番深刻というように読めますが、本当でしょうか?
確かに、「ビール」の落ち込みは数字的に一番大きいです。でも、サントリーの「プレミアム・モルツ」のような「高級ビール」(定義はよく知りません)は、40%増です。「量が少ないので、大勢には影響ない」と、記事には書かれていますが、僕にはそう思えません。
「牛肉コロッケ」なのか、「牛肉風コロッケ」なのか。食べてもよくわからないような状態が、問題の元凶なのではないでしょうか?くり返しますが、ビール類のうち、「ビール」は53.9%です。「たとえ麦芽を使ってなくても、飲んでも大して変わらない。それなら安い方がいい。」という人が約半分もいるという状況なのです!
どうやったら沢山売れるか?→安くすればいい→どうやって安くするか?→(他のコストは減らせないので)酒税を減らせばいい→どうやったら酒税を安くできるか?→(酒税の高い)ビールじゃなくて(酒税の安い)ビール風にすればいい…
こんな事をしている間に、ビール系飲料の半分はビールじゃなくなってしまいました。若い人は、本当においしいビールを飲んだ事があって、ビール離れをしているのでしょうか?志賀高原ビールは、大手メーカーのビールよりも、「濃く」て「苦く」て(ちょっと)「高い」です。でも、若い人に飲んでもらっても「おいしい」といってもらえる事が多いです。
企業を維持、成長させるためには、沢山売る事は大事です。でも、肝心の売っているものの価値を大事にしないと、いけないと思います。僕も、企業経営者ではありますが、同時に一人の酒好きとして、酒という文化を大事にしたいとも思っています。
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価格は3ケースの価格です。 1 ケース24缶入りです。 3ケース、一梱包で発送させて頂きます。・サントリー 金麦・サントリーのリニューアルした麦芽100%ビール・新モルツを飲んでみた・アサヒ対サントリー・サントリー「金麦」・サントリー ジョッキ淡旨・サントリー「金麦
2007/08/12 (Sun)
11:08 | 発泡酒への思い
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comments
メーカの安い缶のカクテルばかり飲んでいるので、フレッシュグレープフルーツを使ったソルティドックを出しても、「何か違う、炭酸が入っていない。」と言われる始末です。何が本物なのか分からなくなることは非常に悲しいことです。これからの日本はどうなってしまうのでしょうか?また、我々大人はどうすればいいのでしょうか?考えさせられます。
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