06/28/2009(Sun)
SAKE

今回のモントリオール・ビア・フェスティバル。最初に、ビールだけじゃなくて日本酒も出品するようにいわれて、ちょっとびっくりしました。
なんていっても、「ビア・フェスティバル」ですから。
で、結局出品したのですが、食事会やセミナーで飲んでもらったりして、多くの人が日本酒に示す興味や熱意の度合いに、本当に驚かされました。
ケベック州は、お酒の輸入をSAQという機関が一手に統轄していたりすることもあって、普段飲める日本酒は限定されていて、本当においしい日本酒を飲む機会はなかなかないようです。

(同じく街中にて。上の写真とは、違う作者のようです。)
それから、
「なんで、日本酒は、お燗しなくちゃいけないんだ。」
「お燗した日本酒はまずい。」
「こうやって冷たく飲める日本酒がいいのに。」
何人もの人から、燗酒に対する悪いイメージを聞かされました。
その度に、いい日本酒は、むしろお燗で美味しいんだと説明しようとするのですが、なかなか通じません。
なにかが間違っています。
ところが、今回うちの酒を飲んで、ほとんど全員が美味しいといってくれます。別に、うちの酒に限らず、ある程度以上の酒を飲む機会がないのでしょう。
ビールの専門家たちも、ビールそっちのけで質問してきます。
みんな、一旦気にいると、すごい興味を示すのです。
「これはいくらくらいなんだ。」
「いいワインくらいの価格でも、飲みたい。」
「和食に限らず、いろんな料理と飲める。」
といった声に、本当に勇気づけられました。
「味」は海や国境を越えて伝わるんだなあと。
一方で、本国日本で、いい日本酒をこれだけ興味と熱意をもって飲んでもらえたらなあと、複雑な思いを抱いたりもするのでした。
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