07/13/2009(Mon)
「フォースを感じろ!?」

Brian に飲ませてもらったビールのうちのひとつが、Working for Tips っていうビール。
バランスのいいブラウンエールって感じなんだけど、なんとホップを全くつかっていないとのこと。
ホップのかわりに使っているのが、Redwood (セコイア)の若葉。写真は、ブライアンの庭にある木で、それを説明してくれているところです。
先端の一番若い黄緑色の部分は針葉樹のさわやかな香りを、そのちょっと上の部分は、渋さというか苦さをビールに与えてくれるとのこと。
ホップを使ったビールに、追加で Redwood をつかうとかではなく、すべてをホップ替わりとしてつかっているんですが、まさにホップをつかったようなバランスの良さ。

そもそも、これでビールをつくろうと思ったことに驚くのですが、「キワもの」ではなくて、すごくいいビールになっていることにさらに驚きます。
思わず、「どうやって使う量とかきめるのか」って聞いたのですが、「香りを嗅いで、食べてみて、感じるんだ」っていうのが返事。
なんか、オビワン師に「フォースを感じろ」っていわれた気分です。
当たり前のことではあるんです。
当たり前のことなんだけど、データとか計算とかじゃなくて、自分で感じてみて、それをもとに判断していくって、大事だなあと改めて思いました。
皆さんにわかっていただけるかどうか自信ありませんが、簡単そうに聞こえるけど、これってすごく勇気のいることでもあるのです。
数値とかをもとに、計算して、それに頼っていく方が、安心ですし楽だったりします。でも、それだけでは、大事なことを見落としちゃうかもしれないなあと、考えさせられたのです。

Brian に、持参した Miyama Blonde を飲んでもらいます。結構、気に入ってもらったようで素直にうれしかったです。
「セゾンが好きで、それにインスパイアされたんだ」
といったところ、
「じつは俺もセゾン大好きで、いつもストックにあるんだ」
といって、あけてくれたのがこれ。

ブライアンはラガーとエール酵母の二種類の酵母しかつかっていないとのことですが、自分なりにいろいろ研究しているようです。
水のこと、モルトの配合のこと。お互い、話は続きます。そのうち、
「ちょっとこっちへ来い」
といって、モルトを貯蔵してある場所に連れてかれます。
そこには、小麦モルトだけがメーカー違いで8種類程。どうも、どれをつかうか検討用に集めたようです。
また、それぞれを食べながら話は続きます。
さっきと同じ話。
「感じる」のです。
ブライアン・ハント「師」の教えをうけ、初心にもどったような気分です。
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