11/04/2009(Wed)
今度は麦です!

蕎麦の収穫が終わり、次は麦です!
いわずとしれたビールの原料である大麦。
ホップづくりをしているぼくらですから、以前からいろんな方々に、「麦はつくらないの?」
と聞かれてきました。
でも、正直あまり関心がありませんでした。
この地ならではのビールを目指してホップをつくっているわけで、そう言う意味では麦に興味をもってもよかったはずではあったのですが、でも...
何度も書いていますが、ホップは、長野県、それもこの北信地方が、以前は全国一の産地だったわけで、栽培適地である可能性が高いと思っていました。
一方で、麦に関しては、長野県でも結構栽培はされているとはいえ、雪の多いぼくらの地方は必ずしも伝統的な産地ではありません。
地産地消とかいう言葉が先行し、無理矢理麦をつくってビールを仕込んで地元産だといってみたところで、美味しくなければ、よくある「土産物」にずぎず、意味がないと考えていたからです。
そんなぼくらが、やっぱり大麦もやってみようと思うにいたるには、いくつかきっかけがあります。
第一に、自然農法というものへの興味と懐疑。
農薬も肥料もやらず、土もほとんど耕さない。そんないいことはないけど、果たしてそんなことが可能なのか。
春から「雑草プロジェクト」と称して挑戦中ですが、なにぶん素人ですし、やはり雑草との闘いも熾烈で、そうは簡単にはいきません。
ただ、手間はかけずに、だめもとでやってみるうちに学ぶことも多いのではと思っています。
第二に「原料を知る」ということ。
今年ホップを収穫に来てくれたスワンレイクの「にせサーファー」君が、
「自分たちが普段つかっている原料を知るという経験が出来て本当によかった」
といってくれました。
それを聞いて、たしかにそうだなあと思ったのです。
ぼくら自身も、ホップや酒米の年ごとの出来や、品質の変化、そしてそれをつかってつくった酒やビールの違いを感じることで、得るものは本当に多いといつも実感しているのです。
であるならば、たとえ量はとれなくても、大麦をつくることで得られることも多いのではと思ったわけです。
というわけで、実験開始。
今回は完全な失敗に終わる可能性もありますが、とにかくやってみるのです。
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