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「雑食動物のジレンマ」を読んで思う。


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雑食動物のジレンマ ~ある4つの食事の自然史~」という本を読み終えました。

現代の食に関するノンフィクションなのですが、単に情報という意味だけでなく、読み物としても純粋に楽しめました。

今年読んだ本でも、もっとも面白かったうちの一つであるのはもちろん、今まで出会った「食」という分野の本のなかでも、最高の一冊といってもいいくらいです。

「農」にかかわることで、醸造も「技」がすべてではなく、むしろ農産物の実力を最大限引き出すことなんだという印象を一層強く感じているので、この本には、いろんなことを教えられ、考えさせられました。

経済のグローバル化にともない、食をとりまく環境も大幅に変わってきました。

なにも、農業の大規模化や、技術革新を一概に否定するつもりはありません。でも、経済合理性という物差しでは(少なくても今のところ)うまく測れないがゆえになおざりにされていることも多いのではと感じています。

日本の「食」も、この本にでてきたアメリカほどではないかもしれませんが、だいぶ変わっていると思います。

たとえば、昆布や鰹で「出汁をとる」人ってどのくらいの割合なんでしょうか。手間もかかりますし、今や「本だし」とかの方が経済的でもあるかもしれません。下手したら、味的にも「本だし」の方がいいなんて人もいるのではないのでしょうか。

でも、ぜいたくではなくても新鮮な素材を、ちょっとだけ手間をかけて食べると、「うまいなあ」と僕は思うのです。その味の違いは、口ではうまく説明出来ないくらいのわずかなものかもしれないのですが。

小規模の農業や、醸造業なんて、ある意味無駄な部分も多いとは思うのですが、規模や効率とは違う部分で、なにか別の価値を提供していけるのではとも感じています。

それがなんなのか、まだまだ頭の整理はついていませんが、真剣に考えていこうと思います。楽しみながら。
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