11/17/2009(Tue)
「100年予測」

(このカメは100年後の世界を確認するのか!?)
読書の秋です。
今度は、「100年予測 ~世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図~」という本。
「陰のCIA」の異名を持つストラトフォーという、各国政府や企業に政治、経済、安全保障関連の情報を提供する企業のCEOによる、今後100年の予測です。
「未来について唯一確信をもって言えるのは、そこで常識が通用しなくなることだけだ」とする一方で、「技術と地政学の予測」をもとに将来を予測することもできるはずだということで、予測が展開されます。
説得力はあるのですが、いやはや確かに常識では考えられないくらいの展開。さすがに追い込まれた日本がアメリカを攻撃するというかたちで世界戦争を引き起こし、それが宇宙を舞台に始まるってあたりはどうなのか。
ぼくは、基本的には文系的な予測は、ほとんどあてにならないと感じているます。(これについては最近では、「ブラック・スワン」という本が、面白かったです。読みづらいけど。)
「魔法のような二十年周期など存在しない」といいながら、中国やアメリカの分析に「周期」をもちだしたり、首をひねりたくなる部分もあります。
それでも歴史、地理、人口動態などなど、知らなかったり、「なるほど」「そうかも」と思う部分も多く、よくあるトンデモ本とかとは一味ちがって、最後まで楽しく読めました。
宇宙太陽光発電なんて、まじめにプロジェクトが進んでいるんですね。
ついつい目先のことにとらわれがちですが、こういう長い視点でものを考えてみるのも新鮮です。
たまには、玉村本店の次の100年も考えてみようか。
宇宙太陽光発電のエネルギーで動く、たかしくんによく似たロポットと、自然農法でホップを育てているかもしれません。どういうわけか、それでも手摘みで。
| ホーム |
comments
post a comment